この年になると、いろんなことが永遠ではないということが身にしみてわかってくるようになる。
長年みてもらっていた主治医の先生が引退してしまったり、初個展の時からDMを注文していた頼りになるお店も閉店してしまったり、もう25年はみてもらっている京都の四柱推命の先生も高齢でお休みされたり、近くにいた人がいなくなったり・・・。
年を重ねると、いろんなお別れがあるので、時々たまらなく寂しいと思うことがあります。
私が19歳から通っている南フランスの家庭料理のお店”気まぐれ市場”も、出産があったりで7年くらい遠のいていたのですが、その日は少し特別な日ということもあって、久しぶりに行ってみることに・・・
最後に訪れた雰囲気そのままに変わらずその店はありました
懐かしい~!!
そして嬉しい~!!
そうそう、この感じ・・・
南フランスに魅せられた夫妻の愛情がいっぱいつまったお店です。
この日は家族でお邪魔したのですが、久々の再会にもかかわらず、互いに顔を合わせた瞬間、7年という歳月は、一瞬にして新緑の風にのってどこか遠くへ流れていきました。
変わらず素敵な夫妻
いろ~んなお話をさせていただき、和やかで楽しい時間がゆるやかに過ぎていく・・・。
自家製ベーコンや、ごぼうのスープ、私は子羊のソテーをいただきました。
本当に美味しくて、ほっぺたが何度もおちてなくなりそう(笑)。
内装もごオーナーさんがすべて手づくりされ、いろんなところから集めてこられたものが所狭しと配置されているのですが、それがごちゃごちゃしているという印象を受けることなく、(置いているものが)それぞれの場所でそれぞれ楽しく暮らしているという感じで、なんともいえない居心地の良さを感じることができます。
最後のデザートの時だけ、ちょこっと写真を撮らせていただきました。
このジャスミンもお庭のものから摘み取られたものです。
帰る頃にはすっかり娘もうちとけて、オーナーシェフに飛びついて抱っこしてもらう始末
シャンソンをBGMに美味しい時間を満喫しました♪。
いろんなものが長い年月によって変わっていく中で、その時々には変わらないものもあり、それを心から大切にしたいなと思いますし、
たとえ変わって(終わって)しまったとしても、その一瞬のキラキラとした思い出は、私の一部となって変わらず生き続けるのだと、なんともいえないあたたかな気持ちを抱くことができた一日だったように思います。
デザートのジャスミンは我が家のリビングに・・・。
甘い香りとともにその日の余韻を楽しむことができました。