三室戸寺の近くに住む友人Yちゃんの話によると、
今年の8月31日をもって、平等院鳳凰堂は、
屋根葺き替え及び塗装などの事業のため、
2年間、(鳳凰堂の)内部拝観はできないそうです・・・
8月は何かとバタバタしていましたが、月末なんとか駆け込みで行ってきました。
鳳凰堂に鎮座していらっしゃる、阿弥陀如来坐像の慈愛に満ちた姿、
浄土を表現している建物や庭園に心癒されるばかりでしたが、
私のお目当ては・・・やはりコチラのお方たち(パンフレットから・・・。)
雲中供養菩薩
もともとは鳳凰堂の阿弥陀如来坐像を囲むように周りの壁に、
52躯配されていたのですが、それらは皆、雲の上で、
合掌していたり、印を結んでいたり、様々な楽器を奏でていたりして、
いつ見ても優雅で楽しそうなこの美しい菩薩像に魅了されます。
(躯とはクと呼び、身や体を意味します)
どんな時だって「楽しまなきゃね!!」と
心の奥からワクワクさせてくれるような元気な気持ちに・・・
私の心もなんだか軽くなって、楽しくなってきましたよ!!
もう十年以上前に購入した雲中供養菩薩の本は、心と目の保養
この日、この平等院には、確かに精霊がやどっていたような・・・。
一日中、天気が悪く、道中も強い雨が降っていましたが、
ここを訪れている間は雲の隙間から晴れ間が広がり、空気は澄みきっていました。
≪浄土庭園≫
こぶし大の礫(れき)がしきつめられた州浜が、自然と一体化した、
開放的な空間を表現。これは平成2年から行われた、
発掘調査によって明らかになり、創建当時の姿が再現されています。
≪大きな藤だな≫
平等院は藤も有名。毎年5月頃には藤が咲き乱れ、観光客であふれます。
創建者は藤原頼通。藤原家の家紋が藤だということからくるのでしょう・・・。
≪凛とした、たたずまいの鳳凰たち≫
今にも飛び立ちそう・・・
木々の間からも美しい鳥のシルエットが目を楽しませてくれます・・・。
ところどころで工事が行われています。
「あれ?」
帰るころには、また雲行きが怪しくなってきました。
堰をきったように、どんどん空を覆いはじめまています。
これから雨が降るのかしら・・・?
それとも雲に乗った菩薩たちが舞い降りてきたのでしょうか・・・?
「・・・。」
おそらくこのあと集中的に強い雨を降らすであろう雲も、
雲中供養菩薩をみた後では、美しく神秘的に感じられるのは何故だろう?
雨を降らす嫌な雲と見るか、美しい雲と見るか・・・?
気のもちようで、こんなにも見る世界が変化し、感じ方が異なる。
だとしたら、人生どんな時でも、
美しい部分を見出していける心を持ちつづけたいな・・・
「さぁ!!」
「明日から、また頑張ろうっと・・・!!」
忙しいある夏の日の午後、数時間の浮遊を楽しみ、
いろんなことを頭に巡らしながら、
軽快なワイパーのリズムにのって、家路についたのでした・・・。
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