今年も残すところ僅かになってきました。

 

子どもたち、ご家族にとって今年はどんな1年だったでしょうか?

良かった事vs悪かった事、

頑張った事vs頑張らなかった事

嬉しかった事vs悲しかった事

 

それぞれの1年にいろんな事があったことでしょう。

子どもを見守る大人だってそうですね。そういう僕も、職場にも家にも、悲喜交々爆  笑笑い泣き、いろんなことがありました…

 

結果最終的に、何とかこの時期を迎えられ「いろいろあったなあ」と、全ての子どもたちが「少し落ち着いて」振り返られていればいいのになと思います。

 

子どもたちご苦労様、大人達さらにご苦労様ラブラブ

 

診療所の1年はどうだったかなと振り返れば、年始に「今年もいろいろ楽しいこと新しいこと、どんどんやろう!」と意気込みだけはあったものの、これと言って新しい事が出来なかったなあというのが率直な感想です。

 

診療だけは真面目に、誠実に、出来るだけの事を、これは医師になって21年、今年も変らずにやってきた自負はありますが、さて、診察に相談に来て頂いた方々がどう感じて帰って頂いたかは分かりません。不満、不十分が多いにあったであろうと、改めて申し訳なく思います。

 

それでも多くの患者さんやご家族が期待をして来て頂いたことに感謝致します。

治療のかい無く、入院になった子ども、十分でなく他院に転院になった方子ども、中には不慮にお別れした子どもなど、いろんな出会いと別れが今年もありました。

 

来年以降も、さらに努力し、ご期待に応えられるように頑張りたいと思います。

 

開設以来、3年半が過ぎ、やりたい診療のスタイルはある程度確立し、地域の中での自分の「立ち位置」も少し明確になってきたかなと思います。

 

普通の小児科にはおさまりたくない気持ちもあり、小児神経、てんかん、心理発達相談、などの専門医療や、親子診療、病児保育など地域やご家族へのサポートなど、ちょっと欲張りかも知れませんがいろいろな事に手を出し続けてきました。他を真似する事無く、すべて手探り「手作り」でやって来ましたが、スタッフと共に楽しみながらで何とか形になってきました。

 

特に、病児保育は、開設2年を迎え、登録人数627名の内、実際の利用が314名(50%)、利用総件数1493件(H28年度は751件)、一日平均利用人数3.5名とまずまず順調です。リピーターも多く、なんと最多利用は40回の児がおられます!(風邪をよく引く!?)。一日を機嫌良く過して、「またアインスの方へ行きたい」と言ってくれる子どもたちを見ると、やっぱりやりがいを感じます。これからも事故がないよう今一度気を引き締めて、「手作り」感溢れる、温かな環境作りを目指します。今年は新しい保育士も3名加わり、お世話になりました。

 

心理発達相談も順調(!)に件数が増え、社会での子育て、発達に対するニーズの極増を実感します。それに併せて、心理さんの仕事が極めてハードになりつつあり、今年は11月から1名の心理さん増員となり、総勢3名体制です。とても美人で素敵な心理さん、何と奈良から通勤で!週1回来て頂いています。

心理カウンセリング、発達検査など、ますます期待にお応えできるものと思います。

 

てんかん診療は、近隣の医療機関からの紹介、遠方からの紹介、成人患者様の転院希望など、数多くの出会いがありました。総数500名を超える状況で、脳波検査も開設3年半で1200件超の実績(うち、どうしても実施困難は僅か3件)と、検査技師さんの技術とパワーに感謝感激(もとい、感謝感服)です。地域でできるてんかん専門診療、ますます頑張ります。

 

今年は、インフルエンザワクチンはご迷惑をおかけしておりましたが、年内最終までで、1780件の実施をすることができました。昨年は2000件超でしたので少なめですが何とか確保実施できました。例年よりも、寒い年末で、インフルエンザAもBも流行が早い状況ですので、みなさん十分に気をつけましょう。

 

以上、これと言った目新しいものはないもの、コツコツとはやってきました。

スタッフは、新しい看護師も増え、総勢25名となり大所帯ですが、みんな院長も趣味趣向に付き合ってくれています。改めて感謝し、このまま!来年も頑張ろうと思います。

 

さて、今日の本題、「手作り」に関して。

 

今一度、今年あった事や物を振り返ってみました。

 

私は、仕事が趣味などと(ふざけた)豪語をしているくらい、仕事以外にこれと言った趣味も無い(退屈な)人間ゲッソリですが、目新しいものや、「手作り」の物などが大好き(こどもみたいですよねてへぺろ)で、集めるというか、作るというか、頂くというか、そんなものを診療所に並べたりするのが「趣味」みたいなものになっています。

 

そこで、今年の「手作り」を並べてみました(過去のブログにも掲載したものも含みますが)

 

まずは、最近頂いた物から…

 

★さおり織りの帽子(患者Oさん作)

 

 

小学生の頃からお付き合いのある患者さんが通われている、加古川にある、「つつじの家ひおか工房」で、彼女の得意のさおり織りを生かして手作りの帽子を作って頂きました。私の大きな頭のサイズに合わせて作り直してもらったりでご迷惑をおかけしましたが、色居合いと織りのパターンが素敵な帽子です。使わせていただきますね。

 

 

★アート簾(生活介護の利用者さん作)

前のブログでもご紹介した、患者さんが利用されているNPO法人ハバナケアの生活介護施設で皆さんが制作してくれたすだれです。

 

 

折り込み広告を切ってパイプ状に巻いて色付けをして、釣り糸を通して作ります。総制作期間6ヶ月、延べピース数7000個以上、100x180cmの巨大オブジェで、診療所用に制作を依頼しました。気が遠くなる様な手作業、本当にありがとうございました。

 

 

診療所の階段上にこのたび設置しました。白壁にカラフルな色模様が映えます!

ご来院の際には是非ご覧くださいね。

 

★木製絵画アート(学校関係者の奥さん作)

関係している学校教員の先生の奥様が趣味で作成されている手作りの

「トールペイント」です。

 

 

繊細で鮮やかな作品で思わず唸ってしまいました。興味を示したばかりに、気を使ってプレゼントとして頂いてしまい、申し訳なくもありがとうございます!

診療所内に掲示しますので、これもまたご覧くださいね。

 

★トトロのジオラマアート(診療所のS先生のご主人作)

 

当診療所で診察して頂いているS先生のご主人が、趣味でされているジオラマ制作です。

 

 

とっても小さいけれど、細部まで完璧に再現された、トトロの「さつきちゃんのお家」です。本棚の中の本、食器棚の中の食器、腕まくりしたお父さん、家の内部構造や昔ながらの豆電球(実際に点灯します!)まで、超マニアックニコニコな制作です。

 

 

トトログッズの中では最高精度の作品です。触ると壊れるので公開できませんが、子どもたちに見せてあげたい〜と思う作品です。ありがとうございます!!!

 

★手作りカレンダー(患者T様のご親族作)

毎年、手作りの楽しいカレンダーを頂いてます(=⌒▽⌒=)

 

 

子どもたちやお母様に大変好評です。

処置室の壁に貼ってます(採血処置中のこどもの癒しになってます…)

 

その他の今年の「手作り」と言えば…

 

トトロの掲示板(自作)

 

真っ黒くろすけ(自作)

 

木の本棚(義父作)

 

トトロのオブジェ(妻の叔母作)

 

トトロの時計(患者Eさん作)

 

その他:

患者さんの通われている、作業所から、手作りお弁当、手作りパンなどを定期的にお願いしています(これが美味しいのです!)

 

トトロ好きが皆さんにも知られてきたようで、とっても嬉しいです。

 

懲りずに来年ももっと「手作りアート」を作成・コレクションしたいなあと思っています。

 

最後に、ライフワークの障害児者医療および福祉に関して:

これまでも多くの関係者や利用者さんと出会ってきました。年明け2月に、また新たな障害児生活介護施設(ささゆり会 facebookもご覧下さい)がオープンします。私が関わる同様の施設としては、デイホームこころ、ハバナケアについで、3軒目です。自分が診ている患者さん達とご家族が「手作り」で立ち上げられます。

 

それぞれの施設がそれぞれの味があります。

障害をお持ちのいろんな方が個性に合わせて、選択、利用できるいろんな施設増えているのが

嬉しいですね。

 

また、診療所に置いていたパンフをみて、この事業所の立ち上げに関するクラウドファンディングにご協力頂いた一般の患者様には僕からも感謝します(目標を達成しました!クラッカー

 

これからも、僕も楽しく協力させていただきます

写真は、立ち上げメンバーの一人、S君が、ハロウィンハロウィンの日に診察にきてくれた時の1枚です

 

 

さあ、それでは、皆さんにとって、来るべき新年がとっても素晴らしいものであることを願って、年内のブログはこれで終了にしたいと思います。

 

体調に気をつけられ、良いお年をお迎え下さい。

来年もどうぞよろしくお願い致します。

 

あだちこども診療所

M.A.