中二病という病気をご存じだろうか?
中学二年生男子がかかりやすい、人生の黒歴史ともいえる厄介な病気である。
昔伊集院光がやっていたラジオの「かかったかな?と思ったら中二病」というコーナーが元ネタらしい⁽¹⁾。
具体的に言うと、「俺はお前らとは違う、特別なんだ」と同級生を見下していたり、よくわからないが大人を「汚い」と思っていたり、とにかく「自分は人とは違うんだ」と思っちゃう痛い子の総称である。世の中では冷ややかに捉えられがちな「中二病」であるがちょっと待ってほしい。これは心理的な観点からすると当たり前のことではないだろうか?
心理学専攻でもない私がいうのもちゃんちゃらおかしいことであるが、「中二病」に罹るのは大体中学二年生、つまり青年期である。
一般的発達段階において12~22歳のことを青年期⁽²⁾というが、青年期初期に当たる。
身体面では第二次成長期を迎え、男女の違いがはっきりしてくる。精神面では進学(場合によっては就職)など重大は選択を迫られる。
また、身体は大人に近いがまだまだ子供として扱われることに対するアンバランスさなどこの時期は大変不安定な時期である。
こんな大人でも子供でもないよくわからない(ドイツの心理学者 クルト・レブィンは境界人とよんだ)青年期において人が自分を確立しようとすることはなんらおかしいことではない。これは自我(エゴ)を確立すると言ってもいいだろう。
人が自分は何者なのだと探す場合、こんな風になりたいと考えたり目標とする人物を見つける。
そのなりたい自分や憧れの人物が世間一般に言われる中二病的な人物だったらどうだろう。現実にいたら中二病だよな的人物は小説(ラノベ)、漫画の中にはたくさんいる。
つまりだ、中二病に罹ってしまっているとされる人物はフィクションの人物を目標にしてしまっただけで、我々と同じ思考を持った人間なのだ。
かくいう筆者の友人にも中二病的人物がいたが彼は「灼眼のシャナ」のシャナにあこがれていた。よく独特な忍者走りで廊下を走っていた。そんな彼は現在ガソリンスタンドで働いている。もう一人は武士にあこがれるという中二病とはまた違った憧れを持つ友人もいた。彼は自衛官になっている。
中二病でも良いではないか、結局なれるかどうかわからないのだ、楽しい中学生活を棒に振るかもしれないが、将来のことなんて誰もわからない。どうせそのうち気が付くのである。
今はそっとしておこう。
⁽¹⁾ウィキペディア「中二病」より
⁽²⁾最新教育心理学(図書文化社)より