櫻井よしこ②
櫻井よしこ ②
「気高く、強く、美しくあれ」 -日本の復活は憲法改正から始まる- 小学館 2006.08.20発行
-------「はじめに」の冒頭部分を引用----------------------------------------
この国は一体誰のものか、紛れもなく日本国民のものである。
日本国民とは、現在生きている現役世代に加えて、この国を創り、築きあげてきた過去の世代の日本人、さらには、これから生まれてくる全ての未来世代の日本人である。
この国は紛れもなく、この国に生まれ、暮らし、この国で生を全うした人々の国家でありながら、余りにも長い間、迷走してきた。日本国民の想いとは別に、他国の要求に屈して本来の日本とは異なる姿を形成してきた。そのような方向へと日本をいざなうべく決定的な影響を及ぼしてきたのが占領当時のGHQ(連合国総司令部)である。
近年の中国も同様である。就中、日本国の首相の資格に介入することさえ憚らない中国の振る舞いは異常である。国際社会の良識と常識、或いはルールからも大きく逸れたその種の言動に日本の政財官界のみならず、メディアさえも影響され今日に至る。植民地まがいのこの屈服と従属はどこから生まれてくるのか。
原因は戦後に行なわれてきた国民教育にあるとしか思えない。
「戦後私たちに教えられてきた価値観は、日本は日中戦争と第二次世界大戦の加害国であるというものだ。
したがって、日本は一人前の国家としてのまともな主張は遠慮すべきで、ひたすら謝罪しなければならないというものだった。そのように考えるところから、中国への屈服が始まる。ひれ伏せば、視界に入ってくるのは、眼前の事象のみである。
ひれ伏した脳髄には、広い国際社会の現状も常識も到底浮かんでこない。類い稀なる優れた文明を生み出した日本国の長く深い歴史に思いが及ぶこともない。衿持を忘れさった心に浮かぶのは、眼前の問題でしかない。問題から生ずる摩擦をなくすことのみに関心が集中し、本来の自分と、日本人と、そして日本国が、あるべき姿から切り離されていくことにも気がつかない。その結果、個人も国家も、果たすべき本来の役割や、責任を放置してきたのではないか。
---------引用以上---------------------------------------------------------
櫻井氏はこの著作で、「憲法改正」を発議している。
そして、第九条を含め櫻井氏なりの改正案を、「とても解り易く」記述している。
私は櫻井氏の、「植民地まがいのこの屈服と従属はどこから生まれてくるのか。原因は戦後に行なわれ
てきた国民教育にあるとしか思えない。」と、いう主張に全面的に賛成である。
60年の戦後教育が、日本を蝕んでいる。
異常な戦後教育の最高傑作のひとつが、自分の子や、何も悪くない人様の子を殺す、奇形の心を持った
母親であろう。
この櫻井氏の著作は、アチラ コチラ で議論されている、「靖国」に関する記述もある。
日本一判り易い説明だと思う。
本全体が素晴らしい内容だ。
この日記に、いくつかメモを残しておくとしよう。