円換算の投資額と、利益の関係
南アランドの利上げは、事前観測通り実施となった。
利上げは、マーケットの事前コンセンサスであり、おり込み済みであった
南アランドで運用するブロガー でも、アチラ コチラで利上げは確実との前提の記事が殆どだった。
S短資からの、メールニュースで昨夜の22:27に、0.5%上がって、8.0%になった旨連絡があった。
おり込み済みの筈が、利上げ決定後もスルスルと上昇。
【ZAR/円 10分足チャート】
私の含み益は大きくなった。
しかし、今回の値動きは、南アランドの信頼性を疑わせるのに充分な動きであった。
マーケットは、南ア当局を信じていないのだ。
実際の利上げ宣言があるまで、「マーケットは利上げを信じない」という値動きであった。
先進国通貨なら、利上げが確実視される場合は、事前におり込んでしまい、利上げ宣言は材料出尽くしで
下げる要素になる可能性すらある。
南アランドのハイリスクを、改めて認識せざるを得なかった。
このまま、際限なく南アランドだけを対象に、週次複利運用 を続けるのは危険極まりない。
私の週次複利運用は、2006.07.26をスタートライン として設定した。
この時の投資規模は、
ZAR/円、買 700,000単位 円換算 11,732,000円
であった。
このまま週次複利運用を続けると、レートが変わらずSWPも変わらないとすると
2006.09末 1,020,000単位 円換算 16,850,400円 累積SWP 299,092円
2007.03末 1,880,000 〃 〃 31,057,600円 〃 1,324,207円
2007..09末 3,420,000 〃 〃 56,498,400円 〃 3,052,150円
と、恐ろしいことになってしまう。
勿論、最初に建てた円換算額、11,732,000円が56,498,400円に膨らんだ訳ではない。
SWPを、証拠金に充当して新たなポジションを構築しただけとなる。
買建を構築するのなら、預けてある現金を元に今すぐにでも建てられる。
複利運用のメリットは、
・預けてある現金を証拠金に充当しなくても
・日々発生するSWPだけを証拠金に充当し
・高金利通貨の買いポジションを構築できる
・預けてある現金は減らないので、下落リスクに備えた資金とできる
と、いうものである。
この考え方だけ見れば間違いはない。
しかし、運用ボリュームが倍になれば、下落リスクも倍になる。
・南アランドは、乱高下する通貨として定評がある。
・高金利の分だけ、カントリーリスクも高い。
事を覚悟せねばならない。
SWP派は、長期運用せねば勝つことはできない。
数年持ち続けることによって、最終的に勝つことが出来ると認識せねば戦えない。
本来は、南アランドのようなデフォルトリスクのある途上国通貨で、長期投資することは馴染まない。
目標を決めるべきだ。
目標に達した時に、投資資金のうち一定額を引き出し。
出来れば、コストゼロ分の資金で、再運用開始。
これが出来れば理想である。
Excelシートで、シュミレーションをしてみるとしよう。