インサイダー取引の傍証(2) | 勝利の法則

インサイダー取引の傍証(2)

私が、オプション取引を利用して莫大な利益を目論んだ「インサイダーX」だとしたら・・・

そして、Xが1月13日(金)の時点で16日(月)に東京地検がライブドアを強制捜査することを

知っていたら・・・

1月13日(金)には、N225は16490を付けている。

putオプション が激しく動くのは、「通常」はアット に近い期近ものだ。

この条件に当て嵌まるputオプションは、02P165となる。


今後X(もしくは代理人)のことを、敢えて犯人Xと記す。

犯人Xは、1月13日に02P165を大量に仕入れた。


【02P165】

0127P165  拡大→0113P165vBIG


【02P165の13日と18日の出来高】

0113_02P  0118P165

1月13日の出来高、v=1600

1月18日の出来高、v=946

02P165は、1月18日にむしろ出来高が減少しているのだ。

極めて不自然である。


不自然さを取引金額で見てみる。

02P165、1600枚をいくらで買ったのか?

通常は、その日の最安値で買えるものではない。

この日の高値と安値の中間あたりで買えたと推定するのが妥当だろう。

(430+370)÷2=400円

単純計算すると、

1600枚×400円×1000=6億4000万円 となる。


売るときも同様だ。

1月18日の高値と安値の中間は、

(1300+960)÷2=1130円

売値を単純計算すると、

946枚×1130円×1000=10億6898万円 となる。


犯人Xは、これだけのリスクを犯して

10億6898万円-6億4000万円=4億2898万円しか手に入れていない。

皮肉なものだ。

一般的に、putオプションの「買い」は勝てる確率が極端に低いと言われる。

常識的に、約6億円もの巨額資金を事前情報を知らねば、「買い」にぶち込めるものではない。


このことは、putオプションの別の銘柄である、02P145で見てみるとハッキリする。


【02P145の日足と出来高のチャート】           【出来高推移の拡大】

0128P145day  拡大→0128P145vBIG

1月13日(金)時点では、出来高が最低ラインである。


【02P145の13日と18日の出来高】

0113P145v   0118P145v   

 

1月13日の出来高、v=14 00

1月18日の出来高、v=21906

13日以前に、putオプションを売っていた人のパニック的な売りが出て、18日は出来高が

急上昇している。

オプション取引においては、自然な動きだ。


恐らく、犯人Xは02P145がこれほど迄の大きな値動きをすることは想定していなかった。

と、言うよりもアットから遠い02P145の「買い」など見向きもしなかったのだろう。

つまり、犯人Xもここまでの急落を想定していなかったと思われる。

続く