宝くじ2
宝くじを投資と思って買う人はあまりいない。
買い手が投資と思わなければ、財産の総てを投入しない。
しかし、宝くじでは必ず儲かる人がいる。
そう、発行者つまり胴元だ。
オプションの取引は証券会社により異なるが、個人は買いだけが
許されるケースが多い。
では、「オプションの売り」は誰が売るのか?
売るのは機関投資家を中心としたその道のプロである。
宝くじのケースで言えば、売り手は発行者である。
つまり、売り手は儲かる可能性が高いのだ。
オプションの買い手は、それを承知で買う。
先物と組合わせたり、putとcallを組み合わせ更に限月を変えて組み
合わせる。
この組合せで相場が凪の時や、激しく変動する時にでも儲けたり、リ
スクを軽減させたりする。
従来、オプションは素人には敷居が高かった。
取引には高度な金融知識と、数学の素養が必要だ。
プライシングのモデルは、ブラックショールズを使う。
IVは?理論値(デルタ、ガンマ)は?などとチンプンカンプンだった。
オンライン証券の手厚いサービスは、オプションを素人にも身近な
ものに変えた。
素人でもある程度勉強すれば、リスク管理に使えたり夢を買ったり
できるようになった。
putはリスク管理手段として、callはあわよくばの夢を買う。
良い時代になったのだと思う。