2月25・26日に千葉ロッテマリーンズとの今シーズン初めての対外試合が行われた。結果は、1勝1分と勝ち越すことができた。今回は、両日の振り返り、印象に残った選手をテーマに投稿する。

 

 ①25日の投手陣の振り返り

 浜屋選手は、3回を投げて54球と少し球数が多くなってしまった。内容に関しても、ポジティブに解釈すると、どの球種も平均点で安定していた。しかし、ネガティブに解釈すると、これといっていい球種がある訳でもなく、少し淡白な印象を受けた。そのため、今後の登板でアピールすることが出来なければ開幕ローテは難しいだろう。

 

 渡邊選手は、2回58球4失点と苦しい登板となってしまった。その要因として、全体的に球が高く、ボールにキレがなかったため、振って欲しいボールを見逃され、甘く入ったところを打たれるという悪循環に陥ってしまったのではないかと考える。そのため、今後の登板でよっぽどアピールすることが出来なければ、開幕ローテは厳しいだろう。

 佐藤選手は、フォアボールを出したものの、コントロール自体はそこまで悪い印象は無かった。しかし、球数が少し嵩んでしまったので、何か1球種カウントを取るボールがあれば、もう少し楽に抑えることができるかもしれない。現状では、ビハインドリリーフや大量リード時に中継ぎの一角として貢献して欲しい。

 本田選手は、失点はしたものの内容自体はそこまで悪くはなかった。しかし、少し抜けるボールが多かったので、そこを減らせることができれば自ずと結果はついていくだろう。彼自身、初めての中継ぎ調整ということもあり、様々なことを模索しようという意図が見えた。

 豆田選手は2イニングでヒットとフォアボールを2つずつ出してしまったが、ストレートのキレは、光るものを感じた。今後の課題として、勝負球の精度を向上させることが課題だろう。まずは、支配下選手登録を目指して欲しい。完成形は、松本航選手が近いのではないかと感じる。

 

 ②打撃陣の振り返り

 野手陣に関しては、9安打6得点と効率良く、取るべきところで点を取っていた。その中で、特3回にノーアウトのランナーが2アウトになってしまってからの4連打で3得点は素晴らしかった。そして、4・5回と得点されて流れが悪くなりかけたところで点が取れたところも評価できる。

 しかし、エラー3つは改善しなければならない。特に、4回の古賀選手のファールフライ落球は本当に勿体ない。また、若林選手のエラーが脇腹痛の要因なのか否かによって評価が分かれてしまうが、いずれにせよ、1番バッター候補が離脱してしまったことはチームにとっては大きな痛手となるだろう。

 

 ③26日の投手陣の振り返り

 平良選手は、初回にランナーは許したものの、2・3回のピッチングは圧巻であり、トータルすると、素晴らしいピッチングであった。この調子で長いイニングを投げることができれば、かなりの成績を期待できるだろう。

 松本選手は、3失点はしたものの、内容自体は、そこまで悪いとは思わなかった。しかし、ピンチになった時に、ボールが甘くなってしまい、そこを痛打されてしまったので、細かいコントロールを改善できれば大丈夫だろう。

 黒田選手は、ストレートの精度が非常に良く、そのストレートが活きることで、変化球も良くなるという好循環が生まれていた。まずは、2軍でしっかりアピールをして、将来は、1軍のリリーフとして活躍して欲しい。

 出井選手は、先頭にフォアボールを出し、そこから甘い球が多かったものの、何とか抑えることができた。正直、この試合だけで評価するのは難しいため、もう一度オープン戦などで登板してほしい。

 大曲選手は、黒田選手と同様にストレートの精度が良かったことで変化球も良かった。勝負球のスプリットは武器になるだろう。そして、リリーフの一角になれるように今後もアピールしてほしい。

 ④26日の野手陣の振り返り

 野手陣に関しては、球数を多く投げさせることができ、それによって、フォアボールを7個取ることができた。この点は、評価できるだろう。また、6回2アウトから4得点できた点は非常に良かった。しかし、5回の1アウト満塁のチャンスで得点できなかったのは勿体無かった。それは、今後の課題となるだろう。

 

 ⑤まとめ

 今回は、プレシーズンマッチの振り替えを行なった。この2試合でよかった点、悪かった点がはっきり出て非常に充実した2試合であった。良かった点はキープできるように、反省すべき点はしっかりと反省して今後の試合に臨んでほしい。