1.全体を通しての感想

他球団より1クール遅れて始まったライオンズ春季キャンプ。多くのメディア・マスコミ・評論家からキャンプが遅れることによる影響はいかがなものであるかという議論がなされていた。僕自身・選手自身も初めてのことであり戸惑っただろう。そんな中でも、選手・首脳陣の頑張りは賞賛すべきだろう。僕は、今回、キャンプの時期を遅らせたことについては、キャンプを見た限りでは良かったのではないかと感じる。ただ、欲を言えば、早いうちから実戦形式の練習や紅白戦を実施してほしかったのが正直なところである。

 

 2.紅白戦を通しての感想

 紅白戦を通しての感想は、野手陣に関しては、松井監督の意図を選手たちが理解でき、実践している点が非常に良かった。例えば、積極的に盗塁を仕掛け、22日は、失敗したものの、ランナー1・3塁の状況からダブルスチールで得点を狙っていた。また、ランナーを進めたい場面で進塁打が打てている機会も昨年に比べて増えた印象がある。こういった姿勢をオープン戦・公式戦と続けていくことができれば自ずと得点は増えていくだろう。

 アピールすることができた選手を挙げるとすると、外崎選手・陽川選手・蛭間選手・若林選手・鈴木選手の5人が僕の中では印象に残っている。しかし、そのほかの選手も全く内容が良くなかった選手は僕が見た限りではほとんどいなかったので、野手陣は比較的順調に調整できているだろう。

 

 投手陣に関しては、18日に投げた選手たちは、比較的順調であると感じた。特に平良選手の投球は目を見張った。そのほかにも、失点はしたものの大曲選手も印象に残った。22日に投げた選手も水上選手・ボー選手・与座選手は課題が残る内容であったが、そのほかのピッチャーはまずまずの内容であった。印象に残った選手としては、高橋光選手・今井選手・ティノコ選手がいいピッチングをしていた。

 

 3.まとめ

 キャンプも終わり、いよいよ明日から対外試合が解禁となる。キャンプでの取り組みが結果となって表れる。良かった点はさらに伸ばして、課題は克服し、3月31日の開幕に万全な状態で臨んでくれることを切に願う。