今回は、平良選手先発転向について思うことについて取り上げます。もしかしたら、皆さんと違う意見かもしれませんが、そういった人も暖かい目で見てくれると嬉しいです。

 

 1.どちらも間違ったことは言ってない

 まず一つ目は、どちらも間違えたことは言っていないことです。平良選手自体は、先発をやりたい。それは、彼の思いであり、それを否定する権利は誰にもありません。球団側は、最優秀中継ぎを獲得し、いわばリリーフエースが1枚抜けてしまうことによるブルペン陣の影響を考えると彼を先発にすることはリスキーであるため、セットアッパー・クローザーで活躍してほしいという考えは仕方ないでしょう。

 しかし、19年から先発願望があったのに先延ばししようとした姿勢は疑問符を抱かざるを得ません。そのため、完全に先発にコンバートするのではなく、ある程度先発を行ってダメだったら、再度中継ぎに転向するという仕組みがいいのではないかと思います。理想は、昨年の平井選手のような起用法です。

 

 2.そもそもそこまで話題になったのは

 そもそも、そこまで話題になった理由は、彼の実績と発信力であると考えます。実績は、もちろん言うまでもなく、12球団でトップクラスの中継ぎピッチャーですので言うまでもありません。しかし、一番大きいのは、発信力です。彼は、YouTubeチャンネルを開設しており、主にゲーム配信をしていますが、野球の話もしています。そのため、プロ野球選手の中でも発信力はかなり大きいです。このような選手が契約更改に申し立てを行ったという事実が話題を大きくさせたのでしょう。

 

 3.先発転向が認められたことによるメッセージ

 先発転向が認められたことで僕が思ったことは2点あり、1点目は、森選手の人的補償が中継ぎ選手であるということ、2点目は、陰でリリーフ向きの外国人ピッチャーをリストアップしていることの2点です。

 1点目は、人的補償です。オリックスがライオンズにプロテクトリストを提出するのが12月2日まででした。ちなみに、彼が契約更改を行ったのが2日です。もしかしたら、その時点ではプロテクトリストを見て誰を獲得するか不透明であったため、彼を中継ぎにしたいという思いが強かったのではないかと思います。そんな中で、プロテクトリストにいい中継ぎのプロスペクトがいたので彼の先発転向をバックアップしたのではないかと考えました。

 2点目は、外国人ピッチャーのリストアップです。これも、外国人選手の保留者名簿が出たのが2日でした。そのため、欲しい外国人選手を獲得しようと思っているのではないでしょうか。例えば、楽天のブセニッツ選手、ロッテのゲレーロ選手等が注目です。

 

 今回は、平良選手の契約更改について取り上げました。契約更改は、ほとんど年俸に一喜一憂する風潮で僕はあまり好きではないですが、このように願望をもっとピックアップしてくれると僕は嬉しいです。