今回は、先発3本柱以外のピッチャーについて取り上げます。昨シーズンは4番目以降の先発ピッチャーが固定できず、3本柱以外がQSを達成したのはわずか11回だけでした。しかし、今年は、隅田・佐藤選手のルーキー2人と昨シーズン終盤で好投した与座・渡邊勇選手。さらに助っ人のエンス・スミス選手と頭数は増えています。彼らがどれだけ活躍できるかがカギになっていくでしょう。

 1.候補のピッチャーの球春ベースボールゲームズの振り返り

 渡邊勇選手

 2.22 1回30球 被安打・三振1 四死球2 失点・自責0

 2.27 4回88球 被安打4 三振2 四死球4 失点・自責4

 渡邊勇選手は、22日ソフトバンク戦ではリリーフ・27日ロッテ戦では先発登板しました。全体的に球数が多く、27日は、バッテリーの相性もあるかもしれませんが暴投が多かったことがかなり残念でした。

 しかし、27日は、3回までのピッチングはよかったので、このピッチングが安定すれば長いイニングを投げられると思うので頑張ってほしいです。この試合は、彼にとって収穫が多かったと思うので良かったところ・悪かったところをしっかり振り返って次回以降につなげられるよう頑張ってほしいです。

 本田選手

 2.23 4回50球 被安打3 三振4 四死球0 失点・自責0

 本田選手は、23日ソフトバンク戦にリリーフで登板しました。ヒットを3本打たれましたが、球数少なく三振を4つ奪う素晴らしいピッチングでした。さらに、ストライク先行のピッチングも素晴らしかったです。

 おそらく、この試合に投げたのは、ロングリリーフができるかどうかを確かめたのではないかと思います。彼も2軍で燻ぶっているのはもったいないので、様々な方法を試して1軍で少しでも長いイニング投げてほしいです。

 与座選手

 2.24 3回41球 被安打1 三振2 四死球1 失点・自責0

 与座選手は、24日オリックス戦にリリーフで登板しました。ヒットとフォアボールを与えましたが、テンポのいいピッチングで球数少なく抑えてくれました。非常に良かったです。

 おそらく、与座選手は、シーズンを通して先発とリリーフを両方行うのではないかと思います。僕もそのほうがいいと思っているので、先発・リリーフ両方で実戦登板を積んでほしいです。

 隅田選手

 

 

 2.26 3回62球 被安打4 三振4 四死球2 失点・自責1

 隅田選手は、26日ロッテ戦に先発で登板しました。三振を4つ奪い、制球自体はまずまずでした。しかし、ランナーを出してからのピッチングが課題になると思います。

 初の対外試合で一番調子のいいロッテ戦に登板できたことは本人にとってもよかったので、この経験を生かして次回以降も頑張ってください。

 佐藤選手

 2.26 3回66球 被安打3 三振2 四死球2 失点・自責2

  佐藤選手は、26日ロッテ戦にリリーフで登板しました。ストレートは球速以上に威力があるという印象を受けました。しかし、6回2アウトからの送球ミスから崩れてしまいました。そう言った細かいミスを減らすことができればいいかなと思います。

 佐藤選手も初登板で緊張していたと思います。佐藤選手は、6回の悪送球する前・8回のピッチングが安定してできるようになればかなり期待できるので頑張ってください。

 

 2.これまでの試合を考えたうえでの先発候補

 本命 隅田選手・与座選手

 対抗 渡邊勇選手・佐藤選手・本田選手

 1の成績を踏まえたうえで現在の先発予想をまとめました。

 本命は、隅田選手・与座選手にしました。隅田選手は失点したものの三振を奪うこともできているのでそこまで心配していません。与座選手は、球数少なく・テンポよく抑えることができていたのでかなり期待できます。

 対抗は、渡邊勇選手・佐藤選手・本田選手にしました。渡邊勇選手は可能性としてはかなり高いですが、これまでのピッチングを見ていると少し微妙だと思いました。ファームに落とすのはまだ時期尚早だと思うので、これからのピッチングで挽回してほしいです。佐藤選手は辻監督が隅田選手と交互でローテーションを組むと仰っていました。球春ベースボールゲームズの内容を考えると隅田選手のほうが内容がいいので対抗予想にしました。本田選手は、アピールすることができましたが、昨日B班に合流する情報が入ってきました。どのような意図でファームに落としたかは関係者でないのでわかりませんが、開幕ローテは微妙ではないかと思います。

 

 3.日本人だけのローテ(4月後半くらい)

 高橋光→今井→隅田(佐藤)→松本→与座(渡邊勇)

 今時点のローテ予想は上記のような感じです。まず、3本柱は完全に固定します。そして、残りの3本は、流動的に起用します。そうすることによって、選手の負担軽減することができていいのではないでしょうか。さらに、4月は週5試合なので1枠減らすことができます。

 少しやり方は違いますが、昨シーズンのヤクルトが行った投手運用に近い形ができるのではないでしょうか。

 

 4.エンス選手・スミス選手が入った場合

 高橋光→今井→(隅田・エンス・スミス)→松本→(与座・渡邊勇・佐藤)

 外国人選手が入った場合はこのようにしました。理想は、(1)で2人・(2)で1人が僕の理想です。そのため、(1)は2週間投げて1週間空ける、(2)は1週間ずつ交互に投げて、余った1人が中継ぎという方法がいいのではないかと考えます。メンバーは、今後の内容で大きく変わると思うので、首脳陣をいい意味で悩ましてくれる活躍を願っています。

 

 5.彼らに期待すること

 彼らに期待することは、まずは、QS達成回数を増やすことです。昨シーズンの3本柱以外がQSを達成したのはわずか11回だけです。これは12球団ワーストであり、チームのQS数も12球団ワーストでした。来シーズンはせめてその数字を倍にした22QSを目指して頑張ってほしいです。

 次に期待することは、イニングを投げることです。昨シーズンライオンズの先発投手の平均イニングは5.45イニングとこちらも12球団ワーストでした。先発3本柱は、3人で483イニング投げているにもかかわらず残りのピッチャーが274イニングしか投げられていません。これは少し物足りない印象を受けます。そのため、彼らには350~400イニングを目指してほしいです。そうすれば、3本柱と合わせて850~900イニングが期待できるでしょう。ちなみに、850イニングだと平均6イニングになります。

 

 6.まとめ・次回予告

 今回は、残りの先発陣について取り上げました。昨シーズンの開幕前は、ニール選手が来日できなかったりして、ローテ予想が全くできませんでした。しかし、今年は昨シーズンある程度経験を積むことができた渡邊勇選手・与座選手。新人コンビ。助っ人といい意味でローテ予想が難しくなってきました。それが一過性のものでなく継続してファン・首脳陣を悩ませてください。それができれば投手王国に近づくと思います。今年は、投手王国の下地ができました。それを上積みできるかどうかは皆さんにかかっています。頑張ってください。

 次回は、キャンプ・球春ベースボールゲームズ・プレシーズンマッチが終わった時点で考えるあだちの予想スタメンを投稿します。今回も読んでいただきありがとうございました。次回も暇つぶし程度に読んでいただけると嬉しいです。