子供が小さかった頃は、
家でよく豆まきをしました。
家の中で、「おにわーそと、ふくわーうち」
と大きな声を出して豆をまき、
ベランダの戸を開けて、
外に向かっても、
「おにわーそと、ふくわーうち」
と豆をまいたものです。
そして、リビングに落ちた豆を拾い集めて、
パクリ。
懐かしい思い出です。
さて、普通は、
「鬼は外、福は内」
ですが、
いろんな呼び方をしている地域があるそうです。
三田市の三田天満神社では、
「福は内、鬼も内」
この神社は、藩主九鬼家の祈祷所だったことから、
このように呼ばれるそうです。
また、内にいて、
弱い心を戒めるのが鬼の役目と考えられているからだそうです。
姫路市の広峯神社では、
「鬼は内、服は外」
鬼は神社の本殿に閉じこめて、
福は、みなさんのところへ行ってもらうため。
神社の側からすると、なるほどとうなずけます。
埼玉県の鬼鎮神社では、
「福は内、鬼は内、悪魔は外」
鬼は神様の使いと考えられていて、
追い払うべきは、人のこころの中の悪魔。
いろんな節分がありますが、
ある子どもの一言が印象的でした。
「追い出された鬼は、どこへ行くの?」
この寒空の元、暖かい家の中から追い出されたら、
さぞかし寒いことでしょう。
それを心配しての一言です。
わたしの心にすむ鬼は、
「さぼりおに」
かなあ。
あなたの心に住んでいる鬼は、どんな鬼ですか?
節分の夜に、
わたしといっしょに追い出しませんか?
その鬼はどこへ行くのだろうなどと気にせずに