文章を書いたあとに、
よりよい文章にするために、
手直しをしたり、書き足したり削ったりすることを
「推敲する」といいます。
書いてすぐ推敲しますが、
一度推敲が終われば、
ちょっと間を開けてもう一度推敲すれば、
効果があるそうです。
2、3日程度開けるのがいいと言われています。
書いたすぐあとは、自分が分かったつもりになって書いているので、
冷静に、白紙の状態で読むことができません。
時間を空けると、
書いた内容については冷静さを取りもどしているので、
「何も知らない人」になったつもりで読むことができます。
そのために、推敲がはかどるんだそうです。
これは、文章を書いたあとの推敲だけではなく、
日常生活のいろんな場面でも同じことが言えます。
何か企画を考えて、仲間と話し合っているとき、
自分はその内容についてよく分かっているつもりですから、
細かいところまで説明しなくても分かっています。
でも、相手は、自分と同じレベルまで分かっていない可能性があります。
やや興奮した頭で考えていると、
考えが甘いところや、
しっかり詰めていないところを見逃してしまいます。
可能であれば、
いったん打ち切って、後日に回すといいのですが、
会議だと、後日に回すわけにはいきません。
休憩を挟むのも1つの手ですが、
早々休憩ばかりもしていられません。
そこで、ちょっと退いて、
第三者的にその内容を考えてみます。
すると、案外冷静に考えることができて、
考え落としをしていた点が見えてきたりします。
ぐっと集中して、脳を必死に働かせることも大切ですが、
ちょっと退いて考えることも、たまには必要ですね。