認知症ケアの場面で、

 

介護者が 認知症の症状がある人に

 

「薬飲みなさい」「着替えなさい」「お風呂にはいりなさい」と、指示を出して

 

はじめのうちは認知症の症状がある方も指示に従う行動をしてくれるのですが

 

次第に、指示に従わなくなるということが多々あります。

 

どうしてでしょうか?

 

一般的なとらえ方だと、認知症の症状がある人の問題=「認知症だから」「指示が理解できないから」「わがまま」など

 

指示に従わないのは個人の責任にしてしまうでしょう。

 

しかし

 

応用行動分析では どうして指示に従わないのかを分析するときに、個人の責任ではなく 

 

「個人の環境の相互作用」でとらえます。

 

介護者の行動 、認知症の症状がある人の行動 双方の行動に注目をします。

 

指示に従わないケースの多くが、その前段階から 指示をだして そのように行動するのに

 

介護者が 「なんの反応も返していない」のです。

 

介護者としては、指示を出して 認知症の症状がある人が 行動に移すこと は 「当たり前」 だから 指示を出すだけで終わりにしてしまうのです。

 

そして、もう一つが 介護者が指示を出して、認知症の症状がある人が指示に従う行動をする前に 「ガミガミ」 言ってしまう。

もしくは 認知症の症状があると人が 指示に従う行動をしたのに 「ガミガミ」言っているからです。

 

この 「なんの反応も返していない」 や 「ガミガミ」 の積み重ねで、指示に従う行動が徐々に減ってしまうのです。

 

介護者が指示して 認知症の症状がある人がそのように行動したのに 介護者から「何の反応も返してもらえない」と 

 

認知症の症状がある人にとっては、行動の後に結果が伴っていないのです。

 

結果が伴っていないとは、指示に従ったことに対する 「感謝」 「称賛」などがないということです。

 

また、 「ガミガミ」があると 弱化の原理がはたらき 指示に従う行動が減ってしまうのです。

 

注意)

介護者が指示した行動に対して 認知症の症状がある人が 拒否なくすべて従わせることが 望ましいことではありません。