認知症の症状がある人の対応に困って、どうやってその行動を抑えられるのか、どうしたら認知症の症状を抱える人の物忘れや行動が変わってもらえるのかと、
介護者はお手軽に実践できるハウツーを求めます。
厳しい言葉を掛けますが
認知症の症状がある人への介護でうまくいかないことの原因を
認知症の症状がある人に向け続けている限り
介護者は苦悩からは抜け出せないでしょう。
認知症の症状がある人のBPSD が頻繁に起こる、介護や対応が思うようにいかず苛立ち抱き、疲労困憊している場合は、介護者と認知症の症状がある人との相互関係の悪循環の行動連鎖が生じているのです。
この悪循環を断つには、認知症の症状がある人の変化を求めるのではなく、
介護者の行動を変えようとしなければ、
結局は問題の原因を認知症の症状がある人だけのせいにしていると介護者は苦しみ続けるだけです。
こんなことを言うと「認知症の症状がある人を変えるのではなく、なんで自分が変わらないといけないのか」と怒り出す方もいます。
「BPSDが多くてどうにかならないか」
「自分たちがどれ程大変な思いをしているか」を知ってもらいたいという気持ちはわかります。
しかし、介護の労苦を抱えているのなら、
介護者がやるべきことは、
認知症の症状がある人が変わることを望み続けるのではなく
介護者が「やってはいけない」行動
すなわち
介護者の自覚していない悪循環を招く不適切な接し方(行動の法則)をしていることを理解し、好循環に変える接し方(行動の法則)を身につけることです。
自分の価値観ややり方に固執し、相手に変化を求め続けずっと変わらない現状に苛立ち苦しみ続けるか、
大変だけど、自分の接し方(好循環の行動)に変えていくかの選択肢しかありません。
心理的柔軟性をやしない、自分が何に囚われているのか知り、認知症と向き合い・受け入れ、自分の思考・感情・感覚・今目の前で起きていることに気づき、介護者にとって何が効果的な行動なのか選択し、望む行動をしましょう。