レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム…四肢の筋肉のこわばり(固縮)、無動(運動量が減り、動作が鈍くなる、まばたきが減る、表情も乏しくなる「能面表情」等)により転倒しやすくなるため、介護者は目が離せなくなり、また移動・移乗の介護負担が増します。
このパーキンソニズムを改善させるための治療として以下の方法があります。
①グルタチオン点滴・注射・内服
「認知症による歩行障害(レビー小体によるパーキンソに伴う歩行障害)」に対して改善作用があると言われています。
しかし、厚労省では保険適応が認められていないため自由診療です。
自由診療なので病院によって違います。
例①:1 回 600mg~1,600mg を点滴投与。まずは週に 2~3 回を約 3 か月間行ない、その後は維持プログラムとして週に 1~2 回のペース。1 回の点滴時間は約 30 分。料金は2,000~5,000円。
例②点滴の量によって決まります。グルタチオン点滴200mg⇒ 2,500円からグルタチオン点滴(高濃度)2,000mg⇒ 13,000円まで200㎎刻みで高くなっていきます。
3,000㎎で20,000円という病院もあります。平均は1回4,000~5,000円ですが週に1~2回を維持していきます。
②シチコリン注射・点滴
もともとは頭部外傷に伴う意識障害、脳手術に伴う意識障害、脳梗塞急性期意識障害、脳卒中片麻痺患者の上肢機能回復促進に使う薬ですが、レビー小体型認知症の治療に有効であることがわかっています。
③ ①と②の併用
レビー小体型認知症に伴う歩行障害で、この治療で劇的に歩行状態が改善されてきたケースをみてきました。
ただし、この治療法を選択するかは医師の判断によります。
というより、多くの医師は 抗認知症薬だけの処方で終わってしまうケースの方が圧倒的に多いのですが・・・
また、レビー小体型認知症では薬剤過敏性があり、薬剤性パーキンソニズムを招きやすいので、処方されているお薬の把握はしてください。
お薬の変更や追加、増量以降にパーキンソニズムが出だしたら、薬剤性パーキンソニズムを疑ってください。
※レビー小体型認知症は、レビー小体だけが現れる症例は少なく、はじめはアルツハイマー型と診断されていても、時間の経過とともにレビー小体型認知症の病理に変化することが多いのです。
なので、アルツハイマーの診断で出されている坑認知症薬を服用続けている間にレビー小体型に移行し、坑認知症薬に対する薬剤過敏性で、パーキンソニズムが起きていることも珍しくありません。
認知症状の緩和を目的に医師から処方されている薬を守って服用続けることでパーキンソニズムが悪化する悪循環。
レビー小体型認知症の特徴・・・パーキンソニズム、うつ症状、無気力、日中傾眠、レム睡眠障害(睡眠時に夢に反応して叫ぶ、暴れる)、便秘、排尿障害(失禁・残尿)、起立性低血圧(めまい・失神)、気圧の変動で体がだるい、発汗、幻視など
レビー小体型を見逃し、症状だけに注目して、症状を抑える・改善させるために、薬を増量したり追加することで症状悪化を招いたのに、「認知症が進行したから」で見過ごされてしまうことが意外と多いです。