多くの方が、一般的に行動とは、走る・食べる・お風呂に入る・電車に乗るなどが行動だと思っているのではないでしょうか。

 

行動分析学では上記のような行動以外に

 

発話などの言葉も行動と扱います。

 

そしてもう一つ、自分の頭の中で話す言葉も行動と扱います。

 

今回は(頭の中の言葉)について説明します。

 

頭の中の言葉を「思考」と言います。

 

わたしたちは現実の世界と、「頭の中の言葉=思考」が作り出すバーチャルな世界の双方で暮らしています。

 

???と思われる方もいるかもしれませんが、わたしたちは何気なく日常生活を送っているとき

 

ご飯を食べているとき、友達と会話をしているとき、歩いているとき、仕事をしているときetc.

 

その行動だけに集中しているわけではなく、その間も頭の中で「ああでもない」「こうでもない」「あれやこれや」と、過去のことや未来のことなど様々なことを思い浮かべているはずです。

 

ただ、それは自然なことなのでそれほど問題ないのですが、問題となってしまうのは、「頭の中の言葉=思考」はバーチャルな世界であるはずなのに、バーチャルな世界と現実の世界の区別がつかない状況に容易に陥ってしまうのです。

 

思考はいったん考え始めると、すごいスピードで次々に連想が広がって考えが止まらなくなります。

 

そうなると思考が作り出すバーチャルな世界に囚われ、振り回され、翻弄されてしまうと、どこまでが考えていること・バーチャルな世界で、

どこからが現実の世界なのか分からなくなってしまうのです。

 

これを認知的フュージョンと言います。

 

フュージョンとは、ドラゴンボールで例えると 孫悟空+ベジータが融合してゴジータ、孫悟天+トランクスが融合してゴテンクスになるように

 

思考と現実が融合してしまう状態のことを言います。

 

例えば、仕事に行かなくてはいけないのに、頭の中で「仕事に行くと上司にまた叱られるな・・・(現実には叱られていないのに)」、もしかしたら通勤途中で事故にあうかも・・・(現実には事故にあっていないのに)」、あたかも現実にそうなる。または現実にそうなったような錯覚に陥れて

会社に行くのをやめてしまう。というようなことをしてしまうのです。

 

うつ病は認知的フュージョンの状態が酷くて常に苦悩に苛まれています。

これは、頭の中の言葉に翻弄されてバーチャルの世界が中心となり現実に触れられなくなっていいるからです。

 

統合失調症も自分の頭の中の言葉が発端です。

思考が作り出す負のバーチャルがすごいスピードで次々に連想が広がって考えが止まらなくなり、それが制御が効かず暴走して頭の中の言葉により自分も混同された状態となったものてす。

よって幻聴の正体は自分の頭の中で作り出した言葉です。

 

だったら考えていることを止めればいいだけではないかと思われるでしょう。

 

でも、その方策はうまくいきません。

 

思考は自動的にわいてきますから、考えを止めようとすることは、

 

例えば「辛い出来事」の考えを止めるときは、「辛くない・・・辛くない・・・」と考えることになり、結局、辛いことを考えている状態ですし、全く違う「楽しいな・・・楽しいな・・・」と言い聞かせるのも実は「辛くない」を打ち消すために言い聞かせているので、潜在的に「辛い出来事」があるのです。

 

これは前回ブログで書いた 苦しみから逃れれようとする行動の先は苦しみでしかないの原理です。

 

つまり、頭の中の言葉=思考に囚われたり、打ち消そうとすると、さらにバーチャルな世界に引きずり込まれていき、現実の世界との接触から遠のいていくのです。

 

では、どうすれば頭の中の言葉=思考に囚われず、振り回されず、翻弄された状態から抜け出せるのでしょうか?

 

次回は、その方法をお伝えします。

 

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