認知症だとわかっていても

 

ついさっきのことも覚えていない、日時や場所がわからない、家族の顔もわからないと「なんで,そんなこともわからないの、忘れちゃうのと愕然とする。

 

家事や身の回りの当たり前の行為ができないと「なんで、そんなこともできないの」とイライラする

 

事実とは異なる発言をされると、嫌悪感が湧く。

 

話がコロコロ変わる、訳の分からない話、毎回同じ話を聞くのは、疲れる。


着替えを促しても着替えてくれないお風呂に誘ったら怒りだす。排泄の失敗があるから紙パンツを進めるが着用を拒む。何を言ってもこちらの言うことを聞き入れてなくて,悲しくなる


一生懸命に介護しているのに暴言を吐かれ,心が折れそうになる

 

妄想や誤認識でいわれのないこと、濡れ衣で「介護者のせい」にされて、屈辱と怒りとやるせなさが混在する。

 

お金などの大事なものを管理しようとすると「私の印鑑と通帳だ。勝手なことをするな」と腹を立てるが、「銀行からおろした現金がない」「キャッシュカード・通帳・印鑑がみあたらない」と大騒ぎする。探して出てきても、「あんたが隠したんだろ」と言われてうんざりする。

 

郵便物を仕舞い込んで行政や税金の大切な申告書類が見つからない。そのくせもう絶対に要らない書類やダイレクトメール、新聞広告は溜めている。何でもかんでもビニール袋に入れて溜め込んでいる。服もいつ着たのか、着てないのかわらないくらいに山積みになっている。テーブルの上は空き缶や食べ残しの弁当がそのまま、賞味期限がとっくに過ぎている食べ物が冷蔵庫に溢れている。部屋全体が悪臭を放っている。片づけようとして激怒されると、呆れ果てるのと同時に絶望する。

 

「徘徊をするのではないか」「火の不始末を起こすのではないか」といつも気がかりで,気が安まらない

 

「こんなにしてあげているのに、どうしてわかってわかってくれないの」「感謝の言葉もない」と、がっかりする。

 

認知症の症状がある人を介護することには大きなストレスが伴います。

 

介護者のいら立ちや無力感に対してどう向き合えばよいのでしょうか?

 

認知症に関する知識や良い対応・悪い対応、介護のやり方など、テレビによる医療健康情報バラエティやネット情報、専門書、地域における認知症講座などで知る機会は多くなりました。
しかし、多くの認知症介護に携わる介護者は日々苛立ち、不安、恐怖を感じ、疲労困憊した状態でいます。

認知症特有の記憶障害(物忘れ、誤認識など)や日時や場所がわからないこと、
身の回りのことがうまくできないこと、さらには真夜中に混乱したり、「家に帰る」と自宅から飛び出ようとしたり、物盗られ妄想のターゲットにされ激しく罵られ、少しでも生活が良くなればと助言や介護をしようとすると拒否され暴言を吐かれ、同じ話を何度も繰り返されたときに、イライラしたり、腹が立ち、感情にまかせて違うでしょ」「どうしてそんなこともできないの」「嘘言わないでよ」「もういいかげんにして」と声を荒げて、認知症の症状がある人が傷つく言葉をはいたり、怒鳴りつけたり、場合によっては手をあげてしまうことがあります。

 

同時に介護者は認知症の症状がある人に対して「どうしてこんなに私を苦しめるの「なぜこのようなことが私に起こるの」「あなたが認知症なんかにならなければ、こんなに苦しむことはなかったのに」怒り、悲しみ、妬みの悪意を抱いたり、
我を忘れて怒鳴ったり、手を上げてしまい「なぜもっと優しく接することができなかったのだろう」と自分に対して自責の念に駆られます。

認知症に関する知識は不可欠です。

 しかし、認知症介護は知識を得るだけでは対応できないのです。 

残念ながら、認知症介護に携わる家族介護者は、その必要性に迫られて初めて認知症について学ぶ人も多いです。

しかも、医療介護の専門機関から得られる情報や知識は、①認知症の種類や症状等の特性、②らない」「指摘しない」「否定・議論しない」「焦らせない」、③優しさと慈愛の精神でできるだけ相手の意思を受け止めて汲み取るようにして、穏やかな声で対応しましょう。④医療機関の受診と介護保険のサービスをうまく利用するようアドバイスを受けるだけです

実際の認知症介護で生じる

①予期できない行動上の問題(物盗られ妄想、「家に帰る」と外へ出て行こうとする、暴言暴力、弄便など)への対応スキル

②イライラして怒り感情的に反応することなく落ち着いて対応するスキル 

③予期できない行動上の問題や些細なことだけれども,それが頻回して起きる(物忘れや日時がわからない、繰り返し同じ話をする、事実と違うことばかり話す)や、(着替え、排泄、食事、入浴など)身の回りの介助・援助の介護負担へのレジリエンス(折れない心・しなやかな強さ・苦難や困難に抵抗する力)のスキル           

④ストレス対処法(介護者の身体的、精神的健康を保つ)             

⑤気持ちにゆとりがある心理的柔軟性を培うスキル

これらのスキルを習得する機会を全く得られず、認知症ケアの実践を何年も、何十年も役割を担っているのです。

 

今回、個人相談で行っている

認知症ケアをする介護者のための「DANCEプログラム」(全5回)の

短縮プログラム(2時間)の講座を開催します。

開催日時 2019年 9月 8日(日) 14時~16時

場  所 東京都港区(新橋)

◉お申し込み⇒こちら