感謝」は、「他人に対してお礼の気持ちを持つこと、または伝えること」です。


「ありがとう」「助かりました」「感謝してます」の言葉は、相手の存在価値を認める魔法の言葉です。


 「ほめる」「認める」ことが自己肯定観を育てることに有効的であると認められていますが、その中でも、特に「感謝」の言葉は、最も効果の高いメリット(好子)による強化です。


 認知症の症状がある人に感謝し、肯定する最高の褒め言葉で効果抜群です。

「感謝」の言葉で、認知症の症状がある人は「役に立ったんだ」、「認めてもらえたんだ」と感じることができ、自己肯定感や自己効力感だけでなく自己有能感も育てることができます。 


魔法の言葉「感謝」を含め、肯定的注目が苦手と言う方が意外と多いです。


それは何故か。


 実は、ありがとう」の反対語は、「当たり前なのです。


 「ありがとう」と「当たり前」は対立行動となるため、あなたが「〇〇するのが当たり前」とか「〇〇して当然」という考えを持っていれば、「ありがとう」という感謝の気持ちは湧いてこないのです。 


そればかりか、「当たり前」だと思っている行動をとらなかったら怒りが湧いてくるのです


「当たり前」という言葉がいかに感謝を感じにくくしていて、怒りを内包している考え方かが分かっていただけたと思います。


 しかし、認知症の症状がある人は『老いが深まっている』のです、以前はすんなりできていたことでも誤認識や手順を踏めない、意識を集中させ続けることが難しいため、上手くできなくなるのは必然なことです。 その中で、なんとか「できて当たり前・やってあたり前の行動」をしているのです。それを「当たり前」と思わず、『大したもんだ』と思うことで見方もずいぶん変わらないでしょうか?。


 「当たり前」

この言葉はあなたから温かい感謝の気持ちを奪う悪魔の言葉です。


「〇〇するのが当たり前」から、肯定的注目「ほめる・認める・感謝する」に変えて伝えることで、「できて当たり前・やって当たり前の行動」や「望まれる行動」「許容できる行動」が強化されれば、行動上の問題が自然に減っていきます。 


但し、即効性には乏しく実感するには時間がかかりますが、「そういえば最近、行動上の問題が減ってきたな」と、ふと気づくときがきます。確実に効果は表れます。 叱責などしなくても「望ましい行動」「許容できる行動」を生じやすくするすることができるのです。