それは、秋の終わりの
よく晴れた暖かい日のこと。



ポカポカと気持ちが良い日だなあ、
嬉しいなあと思いながら
横断歩道を渡ろうとしたとこに、
きつい声。

「ぼやぼやしてるんじゃないよ!自転車が邪魔だ!!そこら辺でうろうろするなよ!!」

一瞬、何か自分に
注意されたのかしらと
思ったんですが、、、

その半ば怒鳴っているような声の
60代くらいに見える女の人の
目の焦点は誰にもあっていなくて。

視線を泳がせたまま、
その人はずっと、歩きながら
同じ調子で
何か叱りつけるような言葉を
虚空へと投げ続けるのです。

心臓がキュッと、
縮まったような感覚が先。

秒遅れて
危ないかも、
近寄らないほうがいいかも、
方向転換しようか、、
という思考が追い付いて。

ドキドキしながら
でも顔には出さないように
ゆっくり
方向をかえようとした、そのとき。



「おばちゃーん、
ちゃんと、うちに帰れよーー!

明るくてのんびりした声が響きました。
自転車に乗った
小太りの作業着のおじさんでした。

当の女の人に
笑いかけながら、

のほほーーんと、
ゆっくり、
過ぎていきました。


その一声で、
私を含めて
緊張していた辺りの人達の
心が、ふわーーっと。

柔らかく和んで、
みんなが
「そうだね、おうちでゆっくりできるといいね!」
と、思ったのが分かりました。

怒鳴り続けていた女の人も
その一瞬で、ふっと、
憑き物が落ちたようになって、
和らいだ顔で人混みにまぎれ。

再び
小春日よりの
暖かい穏やかな時間が。




思い出す度に
なんだか暖かい気分に
なれる、そんな体験。  

あんな風に、
人の心がキュウッと、
縮こまっている時、

穏やかに明るく
その場を包み込むことが出来る、
というのは、

やってあげよう」なんて、
意図したり、考えたりして
できるものではないのかもしれない。

たまたま、
良い気分で
相手の不機嫌が
氣にならなかった、
だけなのかも。 

でもね、
少なくともあの時、

おじさんは
大きな光を世界に贈る
天使だったんです。







普段どれだけゆったり構えて
自分と人とを受容しているか。

その、ゆったりした一瞬に、
天使が降りてくるような、
そんな余裕のある器に、、、

なってみたい、いえ、
なりましょう!!

一つ、人生の目標が
出来ました。

三年前よりは今。
今よりは明日。
いつもでなくても
折々に。

少しずつ、本当にわずかでも
あそこに近づいて行ければと
思います。



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養成講座は
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10:00~16:00

一緒に天使を
呼びましょう!!!

日々、穏やかに丁寧に。

今、ここを、
大事に。