御歳78になる、私の母は、、、

とにかく、がむしゃらな人です。




力押し、得意!

計画性無し。 あまり考えないで、無理矢理押し切る!




光の強い方向に、無理矢理にでも伸びていこうとする鬼のようなバイタリティ。一歳で、年子の弟が先にミルクをもらったことに腹をたてて、白目を向いて引き付け起こした、という逸話もあるー
 



一生懸命に、一途に伸びようとするので、周りを気にする余裕は、、、無し。私以上にADD?




あんまり自分の考えに夢中なので、人の言うことは耳に入らない。やっぱADD???




一人目の子である私は、彼女と同じ感性と考えをもっていて当たり前、と、彼女は思っていました。親である自分の気分が悪くなるようなことを、子供がするなんて、ありえなかったんですねー。



母の機嫌のよろしくないとき、子供であるわたしは、困ったなあ、、、と、感じていたものです。オロオロオロオロ。




そういえば、両親に感じる一番多い感覚は、今でも、『困った』、かもしれない。

愛されているのはわかるし、ありがたいのです。私も、大好き。

ありがたいのと同じくらい、「それは、、、」と、思うこともある。そうなんだーー!は、当時、私の、消極的な否定語でした。私はそうは、思わない、とは、言えなかった、、、




彼女にとって、自分がやらせたいこと、すなわち、子供がやりたがっていること。もちろん幻想




そして、多くの人が考えるように、
母も、我が子である私に、

『なにか、小さいうちから、お稽古事!』
と、思ってました。教育者だし!





二歳で、まず連れていかれたのは、モダンダンスのお教室。

『さあーー、先生と一緒に、童謡七つの子にあわせて踊ってね!そうよーー、可愛いわよーー、はい両手を広げてーーー、翔んでーー!』

、、、、私、その、、、可愛らしげなポーズとるのは、、、ちょっと、、、、翔ぶって??




運動神経のよろしくない私。
早々にけつまづき、ころびまくり、しまいにはフリーズして終了。ダンスは、いたい!





三歳、バイオリンのお稽古。

母は音楽専攻だったので、モダンダンスと違って、これは諦めませんでした。

音感教育は学齢前から!

毎日、母のピアノに合わせて泣きながら練習!

『音がずれているのがわからないの?!』

、、、わかっても、正確には出せないんですよーーー下手なんだもん!嫌いだぞ、練習!

ピアノはね、鍵盤押せば正確にでるもんね、音。こういう生意気なことかんがえてるから、さらに叱られるー!





母とのお稽古よりは、お教室で先生に習うほうがずっと、楽でした!けして、音楽が嫌いなわけではないんですー

プロはね、はじめからは出来ないのが当たり前っていう視点があります。はじめからできたら先生いらないし!

そして、母は、職業のわりに、説明する、ということがあまり、うまくはなかったのだと、今は思います。情熱的な、小学校教員!






学校に上がってからは、父は勉強を優先しないと不機嫌になり、母はバイオリンのお稽古優先でないとイライラ。

週一度は、その事で喧嘩になってましたね。

わたし、出来れば一日中本を読んでいたいんですが、、、あ、だめ?やっぱり?とことん体が弱くて、学校もバイオリンも、お休みが多かったのは、もしかすると本をよみたい、という、潜在意識の為せる業?





そして延々、夫婦喧嘩を見ながら、、、

バイオリンのお稽古と、、、

こっそり読書、、、

ときどき勉強、、、

お習字教室、、、

を、何年か繰り返して、、、





9歳。

あまりにも風邪やら腹痛やら鼻炎やらの不調が続く私を丈夫にしようと、夏休みは毎日毎日、葉山の海で海水浴。毎日でなくても、良かったかなあ、、、

その年の秋に、腎炎になって、二ヶ月入院、その後三年間体育禁止。疲れてますねと、お医者様。

人にはそれぞれ、向き不向きと、体力の違いがあるようで。ご期待に添えず、大変申し訳なくーーー。、、





10歳のある日。

『あなたが音楽大学に行くときに、困らないように、ソルフェージと、ピアノも習いましょう!』

えーーー、、私、行かない、と思う、音大、、、

『受験には楽器は最低2つこなせなくちゃいけないし、楽典は、暗記しただけては使えませんからね』

、、私ね、動物や生き物の勉強したいの。

『ちょうど、石川町のフェリスの音楽院が、春から新入生募集してますからね、申し込んでおいてあげたわ、良かったわね!』

、、どうもありがとう、、、あれれれ???





まあね、やったら死ぬってわけでも無いからねー、、、と、しぶしぶ自分をなっとくさせて、、、

死ぬわけじゃない稽古事はそれで、合計、週に五回になりました。学校だって毎日は通えていない子に、こなせるとおもうのは、一種の身びいきってやつでしょうか、、、、?





もちろん、母は母なりに、私のためを思って、色々してくれたんです。少し、方向に難が、、、

残念なことに、私は彼女と同じ人間では無かった。今でも、おんなじだったらどんなにか親孝行だろうなあと、おもうんですが。

そして、私が地方大学進学、という名の、家出をしても、母はそれを理解出来なかった。当時、波風たてずに家を出る最良の手段は、進学だったんです。、





今思えば、子供と自分の同一視は、母の父、つまり、私の祖父から受け継いだ考え方かもしれません。祖父に比べれば、母は、随分柔らかかったのかも、、、

祖父は、長男である叔父の勤務先に出掛けていって、「うちの跡継ぎですので」と、本人の意向は聞かずに、勝手に退職手続きして、地元に引き戻しました。怖いことに、祖父は、当時もその後も、小学校の校長をずーーっと、やってました!

既に戦後の、民主主義のアピール華々しい時代に。この話を聞いて、気を付けないと、代々、、、と、恐ろしくなりましたー






多分、母も祖父も、そのほかにも、そんなタイプの人は、山ほどいるのです。





普段どれだけ人権がどうの、子供の権利がこうの、と、言っている人でも、いざ我が子のことなら、別の話、、、という人を、何人も見てきました。私もね、マインドブロックバスター以前は、だいぶ、怪しかった。





まあ、ご近所のMちゃんは、大学には行かないで、好きな美容師さんの学校に行くんですって、素敵ねー!」

、、、と、聖母マリアさまのような顔で微笑んでいる方が、

いざ、自分の子のこととなれば、般若の面よろしく目をつりあげて、

「美容師!何いってるの!!あなたは、東大か京大か、一橋大か、芸大を出て、医者か弁護士か、有名な芸術家になるって決まってるんです!!」
そ、、、そうなんだーーー!?




みんな、必死に、子供のためを思っているのは、間違いないんです。

残念な点がひとつ。

お子さまでなく、自分の理想を見ていらっしゃる。この点に関してだけは、思えば叶う、と、信じてしまう。





何を言っても、してあげたつもりでも、、、

子供が見て真似ているのは、周りの大人の後ろ姿なんだそうです。



だから、私は、ブロックをはずして、はずして、はずし続けて、まず、自分が本当にしたいことをしているという確信に近づいて行きます。



まだ途中ではありますが、、、




あれだけ干渉したがりの母が、最近は、文句をつけなくなり、、、

孫を誉め、、、

父と喧嘩をしても、私を言い訳に使うことなく、、、

昔に比べれば、ではありますが、随分平穏に暮らしています。歳もとしなんですけどね。





ちょっとずつ進んでいる、、、と、信じて、

私は私の道を作っていきます。



今日のブロックはずし

    ビフォアバスター:::
えーーと、えーーと、、

お母さんは私に、バイオリンの練習をしてほしいの。

お父さんは、私に、勉強してほしいの。

でね、おじいちゃんは、私に、絵を描かせたいの。

、、、、気が進まないけど、やらないと、怒られるし、みんなで喧嘩するからねー、、、

  ⏬⏬⏬⏬⏬⏬

 アフターバスター:::お母さん、おかあさん、これ、面白いんだよ!

見てて!見てて!!