時期:5月~10月

 

レミオロメンは売れた、レミオロメンは売れた

曲の雰囲気も変わった

大きな会場でライブができるくらいファンが増えた

 

もうあの頃のレミオロメンはここにはいない

 

 

 「HORIZON」発売から約半年間。「HORIZON」や滑走路ライブを通して、レミオロメン本人たちから「売れた」「変わった」という現実を突きつけられ、ファンを続けるかどうか悩む日が続きました。

 

 

そんなのスパっとやめればいいじゃない

 

 

 今の自分だったらできたでしょうね。でも、当時の自分にはできませんでした。

 

 というのも、私が初めてファンになったミュージシャンがレミオロメンだったからです。ファンになるという感覚は、レミオロメンが教えてくれたもの。その一方で初めてファンになった分、ファンをやめる方法とタイミングが分かりませんでした。

 

 また、『「粉雪」で売れる前から知っていたんだよ』という矜持もあったので、そう簡単にファンをやめていいものか迷ったというのもあります。

 だから、すぐに行動に移せませんでした。どうすればいいか分からないまま、日にちだけが過ぎ去っていきました。

 

 

・ファンをやめてしまうこと

・ファンを続けるときは惰性でやらないこと

 

 

 どちらも選べませんでした。突然、ファンをやめたいという衝動に駆られることもあったのですが怖かったですね。

 それに、やめようとするとあの曲が私を引き留めるんです。

 

「紙ふぶき」

 

 「HORIZON」に収録されている楽曲です。人間の葛藤が書かれたその歌詞は当時の私の背中を何度も押してくれました。

 

 そして今の私の心情は、「紙ふぶき」の1番のメロの歌詞そのものでした。あの歌詞のように迷っています。でも楽曲というのは進行していきます。サビに入った時に、曲の登場人物は一歩前へ進むんです。

 果たして、私もこの曲のように前へ進める日が来るのでしょうか。