時期:11月~1月

 

 フジテレビ系ドラマ「1リットルの涙」では挿入歌として「粉雪」が使われたほか、「3月9日」も挿入歌として使われた回があったため、こちらもヒット。この2曲はレミオロメンの代表曲となりました。

 

 正直なところ、「粉雪」がヒットしたのは意外でした。最初に聞いた時の印象が、自分の中ではあまりパッとしなかったからです。「3月9日」に対しても同じことを思ったのを覚えています。「粉雪」と「3月9日」が好きな人、ごめんなさい。

 

 それからもう一つ。

 

「蒼の世界」のようなロックじゃなくて、「粉雪」のようなバラードが売れてしまったか。

 

 と、思ってしまったんです。売れたことはよかったんです。

 でも、レミオロメンの曲では「雨上がり」や「モラトリアム」といったロックサウンドが好きな自分にとっては、バラードの方が売れるというのは正直なところ、やや複雑でした。しょうがないよね。自分の好みイコール、売れる曲とは限らないから。

 

 あーあ

 

 知っている人は知っているくらいの知名度だったレミオロメンが一躍お茶の間に広まったことは嬉しかったです。嬉しかったよ。

 

 でもその反面、色んな人に知られてしまったという寂しさがこみ上げてきました。「この人たちの魅力は自分だけが知っているんだ」という錯覚を起こすのが楽しかったのに、そんな日常が崩れていく。なんだか大事な宝物を失うような、そんな感覚に見舞われました。

 

 この年の1月に発売された「モラトリアム」から1年経たずで、こんなに環境が変わってしまうとは・・・