で、その株式公開買付けの制度を使って、
電通は今回、サイバーコミュニケーションズ(以下CCI)を
完全子会社化しようとしている。
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なぜ、完全子会社化するのかは次回の話として、
今回は、どうやって完全子会社化するかの
プロセスをたどることとする。
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そもそも電通は、CCIの発行済み株式の47.49%を
保有し、連結子会社としていた。
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そして、今回のTOBにより、
株券の所有割合は84.59%となった。
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このことにより、株主総会で特別決議が必要となる
「株式交換」を議決できるだけの議決権(出席株主の議決権の2/3以上)
を確保できるようになった。
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「株式交換」とは、既存の会社A社が既存の他の会社B社の
完全親会社になるための制度で、具体的には、
B社の株主の有するB社 株式を株式交換の日に株式交換によって
A社に移転し、B社株主にはA社が株式交換に際してA社株式を割り当て、
同日にA社株主になります。
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で、電通は、その「株式交換」を、5月頃を目処に行う
予定とのこと。
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これに伴いCCIは上場廃止となる見込み。
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