日経ビジネスか東洋経済だったか忘れたが、何かのビジネス誌の読んでおきたい名著セレクションにあった「不確実性の経営戦略」という本。
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2000年初版の本なので、なかなか手に入らなかったのだが、ようやく手に入ったので、この本をベースに、不確実な時代に突入した、広告ビジネス市場における戦略の在り方について、何度か検討できればと思う。
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今回はその第1章「不確実時代の戦略と行動」より。
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要点は以下のとおり。
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□ 残存不確実性はレベル1~4にわけられる
レベル1「未来は十分に明らかな状態」
未来への予測は容易で、不確実な部分のズレは多少あるとしても、ここでの予測は、戦略の方向性を一つに絞ることができる状態
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レベル2「選択的に予見できる未来」
将来おこりうるいくつかの選択肢に分離していく
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レベル3「一定の幅に収まるはずの未来」
一定の範囲内の可能性のある結末は予測できるが、自然に分離できるシナリオはない
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レベル4「不透明な未来」
未来を予測する要素はまったくない
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□戦略の姿勢を高める三つの戦略姿勢
「未来を形成する」
業界の運営の仕方を確立するうえで、リーダーシップの役割を演じる。例えば、標準モデルをつくったり、重要を開拓する。
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「未来に適応する」
スピード、機敏性、柔軟性により、既存市場におけるチャンスを察知し、とらえる。
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「プレー権を留保する」
ゲームにとどまるだけの投資をするが、早い段階でのコミットメントは避ける
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上記のフレームをもとに、「その2」では広告ビジネス市場についてはどうなるかを検討する。⇒「その2」につづく