★電通の新しい企業理念
Good Innovation
⇒イノベーションとは、コミュニケーション領域に加え、
クライアントの経営課題や事業領域と絶えず向き合い、
その本質を捕らえたソリューションを提供していこうとする
社員のビジネスのあり方を示す。
⇒企業家精神が必要であるとのこと。
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★大幅な組織改編の実施
・本部制を廃止し、会長・社長の下に各局を並列的に置く
⇒組織間・グループ会社との壁を低くし、当社及び当社グループが
一丸となって事業推進に取り組める、そして環境変化に対応できる
体制に。また、クロスメディアに対応し統合的な課題解決力を
備えた真のソリューション企業となるべき専門領域の強化と
営業体制の改革を行うほか、間接部門や管理系部署の縮小・簡素化を
行う。
・上記の基本的な考え方に基づき、電通の広告ビジネスを
「営業」「ソリューション」「メディア」という3つの括りで
考えた組織に改編
・「コミュニケーション・デザインセンター」の新設
⇒クリエイティブ、インタラクティブ、ストラテジー、
メディアプランニング等種類の違うスキルを持つ人たちが
同じ局に集まる
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個人的には、イノベーションそのものはトップ企業が
模索するよりも、成長してきた新しいイノベーションを
トップ企業が買っていくという考え方のほうが、
経営戦略としてはベターではないかと思う。
(イノベーションそのものが現状の経営基盤を
揺るがすことも多いにありうるのだから)
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ただ、上記組織改編等をみると、
いまだに大手代理店といえども
クロスメディアへの対応は
まだまだ悩ましい問題なのかもしれない。
その辺の社員の問題意識を底辺から高めるためにも
「Good Innovation」という言葉を用いているのだろうかと
も思われる。
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