広告評論社

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とりあえず広告の評論をしていきます。

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博報堂DYが中間決算を前に業績予想を下方修正 しているそうです。

景気がいいといわれる中、波に乗り切れないのは経営陣のレベルが低いのではないか、というのはまあ誰でも言えるわけですので、あえて細かく書きませんし、電通もかなり伸びが悪いのでこれはマスメディア広告の問題だろう、というのはまあ仕方ない。

しかし、この記事で突っ込みたいのはコメントですね。

「個人消費の復調が完全には強くないことが影響しているのではないか」(IR担当)とみている。

それはそうかもしれません。所得は伸びてないというし。しかし、なんでしょうか…同じころに博報堂が出している「消費意欲指数」の発表 を見ると「消費意欲は着実にアップしています。」とか書いてあるわけです。

一方で、個人消費がよくないといいつつ、アップしていると言っているわけで、いろんなことが見えますね。

1.この会社の広報体制はバラバラでレベルが低い

2.業績は個人消費のせいではなくて、経営戦略が悪い

両方仮説ですけれどもね。

いずれにせよ中間決算を見ればいろんなことがわかるでしょうが、博報堂DYについては月次売上げ見ても「やばい」ことがわかります。博報堂はまあ健闘でしょうが、あとの2社「普通ならつぶれてる」くらいのひどい数字。そういう本質を隠して個人消費のせいにしても、まあ見る人が見れば言い訳はすぐにわかるんですけど、今回のコメントは「それはないでしょ」な感じでしょうか。

あまり書くメディアがないので書くことにしました。例のソフトバンクモバイルの¥0広告のことです。

みんなソフトバンクモバイルのことを問題視するようですが、本当に問題なのは広告代理店だと思います。知っている範囲では電通がシンガタや大貫デザインと組んで、J-PHONE以来のパートナーだった博報堂からもぎとったということなので、まあ電通の責任でしょう。

ああいう広告が「ヤバイ」のは大手代理店ならわかっているわけで、そういう案をプレゼンテーションすること自体ビジネス倫理としてはありえないわけです。孫正義氏が「¥0」を大きくしろ、といったら「景表法があります」というのが、少なくても「一流」代理店の仕事でしょう。

しかもソフトバンクの宣伝担当は電通から出向ということですから、ますます共犯。

でも、もっと凄い問題がここには潜んでいると思うのですが。それはまた次の機会に。

とにかく「ソフトバンクモバイル」だけを悪者にするな、ということを言っておきたいわけです。


アサヒビールの5月の出荷量が1位に返り咲いた らしいです。

ぐびなま。という新商品がそこそこいいスタートだったというこで、まずはおめでとうございます。といいたいところですが、「ぐびなま。」って、これサントリーの「カロリ。」のあとで、よくやるな、と思わずにはいられません。

そもそも、「モーニング娘。」が遥か昔にやっているわけです。商品名の後に「。」をつけるというのは。

ビール、というかアルコール市場が「時代とはぐれている」そんな感じの新商品。鮮やかな周回遅れ。それにしても、「ぐびなま。」というのは消費者を見切っている感じで気持ちいいですね。

「どうせ君たちはこんなところで満足でしょ」みたいな。

でも、油断しない方がいいと思います。5月の数字は「出荷量」ですから。あまり気温も上がらなかったので、どこかの倉庫で順番待ちになっていないことを願うばかりです。そもそも、鮮度はアサヒの命ですからね。

いずれにせよ、注目したい戦いでしょうか。

イヤ、広告を批評し始めたのはいいのですがハッキリ言って批評したくなる広告もそんなにあるわけでもなく、やっぱり「広告批評」とかよく毎月出版しているな、とか思うわけです。

そんな中、博報堂が引っ越すと 言うニュースを聞いたので、これを機会に業界事情篇を少し書いてみることにしましょうか。

引越し先は2008年で赤坂だそうです。田町のビルは東京の不動産開発が一番停滞していた頃のビルですから、一流感とは程遠いわけでそれよりは遥かにマシな立地でしょう。ただ、このニュースはいろいろ面白いところがありますね。

1.博報堂DY関係が集結

結局持ち株会社とメディア、そして博報堂が一体のようです。これは結局大広と読売広告にとってはカヤの外ってことですね。大広は赤坂に移転して、自社ビルの読売広告は銀座。

そもそも何で汐留にメディアをおいたかと言えば、大広や読売広告が「3社のどこでないところ」におきたがったからでしょう。博報堂はメディアを田町におきたかったでしょうが、そうするとこのグループが博報堂主導になりすぎるのを恐れたんでしょうね。

「場所については博報堂主導にしない代わりに、会社名は博報堂を入れる。」多分そんな取引だったんでしょう。

で、場所が博報堂主導がこれでハッキリ。名前も含めて完全に流れは見えてきましたね。

2.大家はTBS

一番驚くのはこれですね。ここは旧TBSの跡地再開発ですから。だって、特定のメディアと近い関係になるというのは普通しません。

しかも、TBSは設立時点で電通が出資していて現在でもある程度の株を持っているんです。間接的ですが競合企業の店子になるような感覚でして、これも謎。

3.お金あるの?

博報堂とそのグループは都内の賃貸オフィス業界では結構有名なはずです。非正規入れて3000人かもしかしたら、もっといるかもしれないのに自社ビルがない。つまり大規模オフィスを作ったら真っ先にアプローチするわけです。

それでも今の田町にいたのは多分お金がなかったからでしょう。そもそも営業利益が2%そこそこですから、贅沢なビルに住んでうっかりすると軽く利益が飛びますよ。

で、多分ですがこのビルはあまり人気がないのではないか。よく考えると今後丸の内の再開発が続いてオフィス需給は過剰になるなかで「超一等地」とは言えない。それで、安く入りたい博報堂と利害が一致したんでしょう。

それでTBSが大家でもいいと思ったんでしょうね。

4.怖いシナリオ

まあ博報堂の社員にとってはいい話ですよ。ただその頃に利益率を維持できていないと、ツケはすべて給与に来るでしょうね。これはその日にならないとわかりませんが…すくなくても1人あたりスペースはきつくなるでしょう。

さて、どうなることやら。