明日、2月26日は大藪晴彦さんの命日です。

松田優作主演の『蘇える金狼』『野獣死すべし』の原作者は周知のとおりです。

カッコよくも陰のある主人公とその世界観は大藪さんの真骨頂だったと思います。

小説を読んだ方はよくわかると思いますが、小説の中に主人公や取り巻く人物の心理や感情描写はありません。淡々と状況だけが羅列していくだけです。

実はこれが「ハードボイルド小説」の特長です。

ちょっとしたことを長々と書かれていたのが印象的ですが、よくもまぁ～こんなに長く書けるなあ～と思う半分、すごい観察力だなぁ～と思ったものです。

探偵小説に多く見られるので拳銃やカーチェイスが出てくるとハードボイルド。と思いがちですがもっとも有名なハードボイルド小説はヘミングウエイの「老人と海」です。

ピストルもカーチェイスはもちろんありません(^^;)

学生時代は片岡義男の小説が大好きでしたが、彼の小説もハードボイルドそのものでした。

情景描写がわかりやすく読みやすい上にどんな気持ちだったのだろう？という部分は読者にゆだねているのではないかと思います。

最近、小説を読まなくなりましたが、「探偵はよく手入れした車のギアをめんどくさそうに入れておもむろに発進した」という大藪さんの小説の一節は、今でも思い出しながらオートマの軽自動車のギアをドライブモードに入れるのでした。ふっ（笑）

by　静岡東新田教室　講師　：　飯田

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明日2月26日は日本のハードボイルドの巨匠の命日