アクートの発声の感覚とは正にこの感覚です。

 

吹き上げパイプ・・・・・唱和はおもちゃですが・・・・この感覚、正にアクートの感覚です。

 

吹き上げパイプでピンポン玉を吹き上げている時・・・・・意識は唯一「息を一定のスピードで吐き続けている」事に集中しているはずです。(私の子供の頃の体験から)

 

アクート発声時も全く同じで、その意識は・・・・・声帯が鳴るための最適化された声帯のポイントに呼気を通過させ続ける事のみに集中されます。

 

ピンポン玉が静止している間息は・・・・通過、通過、通過、通過・・・の連続です

 

アクート時も呼気は・・・・・通過、通過、通過、通過・・・・・の連続です

 

つまり、イタリアで声楽教師が口酸っぱく言う息を「通過(パッサッジョ)」と言う事です。

 

息をピンポン玉の中央に集約させる意識とひっくり返した声帯の最も「鳴る」ポイントを通過させる感覚は非常に似ています。

 

一旦浮き上がったピンポン玉をコントロールするのは息の流れのみ。アクートも声帯の鳴りをコントロールできるのは呼気の最適化のみなのです。

 

にも拘らず・・・・・、我々凡人は声帯を鳴らす技術を習得する前に、それを地声を用いて手っ取り早くアクートの声色に見せかけようとするからこその・・・・・アクートの難しさなのです。

 

「声色を地声る」のではなく、通過して鳴らすのです。

 

フニクリ・フニクラ  Tu ca nun chiagne 

 

 

 

【K-メソッド】
https://www.voglio.org/acuto.htm

 

アクートの発声・発声法 世界で一番単純明解なアクート発声法 ♫