パッサッジョを如何超えるか?! これが発声法の命題だ!・・・・なんて大っぴらな方程・・・・既にアウト。

 

喉声で歌っています。

 

声楽家向きの声帯って「メビウスの輪」の様に表を辿っていたら・・・・いつの間にか裏面になって・・・更に表に戻って来ていた。

 

発声で言うと胸声域を越えたら声帯の裏側を使ってアクートに入り・・・・・降りてきたら胸声に収まってしまっていた。これが声楽家向きの声帯です。

 

しかし、このメビウスの声帯の持ち主は「稀」です。「稀」であるが故に凡人の貴方はパッサッジョで苦労するのです。貴方の声帯がメビウスの輪ではなく「ただの輪っか」だから苦労するのです。

 

有名所のマエストロに学んでも変われないのは、マエストロがメビウスなのに貴方の声帯が「ただの輪っか」だからなのです。

 

メビウスのマエストロのお腹で支えて!(マエストロのロフォレーゼやフィズィケッラの動画では良く見受ける)と言うアドバイスですが、ただの輪っかの貴方にはいくら力んでもそうならないのです。

 

だからイタリアで学んできてもマエストロの「言葉」だけしか持って帰って来れない日本人が多いのです。

 

【イタリアに行く前にメビウスの声帯を掴め!】