テバルディ、コレッリにあってビヨルリングにない物・・・・?

 

それはブレスアウトです。

 

ブレスアウトも重要だが、それが目的ではない。

 

ブレスアウトしてしまう歌唱のポジション。つまりテバルディやコレッリはその歌唱のすべてを「呼気が先に出て声帯が鳴るポジション」で捉えていると言う事が大事なのです。

 

コレッリとテバルディは調和しますが、ビヨルリングとテバルディの歌唱は異質に聞こえます。

 

これがリリカの歌い方です。

 

このポジションで歌わないとビヨルリングの歌唱の様に音楽が動かず非常に演技自体も段取りが見えてしまいます。

 

日本人の特に男性オペラ歌手もこの傾向が強い様です。

 

結局く体が楽器と言いながら「ア・エ・イ・オ・ウ」と美しい歌声で歌ってしまっているからです。