国内の動画サイトで感じるのは、アクートと提唱しつつも・・・

私の知る限り・・・残念ながら胸声(地声)の延長か、ミックスボイス(ファルセット)の何れかでしかない。

アクートを・・・

《胸声の延長》と唱えるサイトでは・・・

パッサッジョ域でのキューゾを唱えるが、力尽くの地声でのキューゾなのでファルセットの高音域までは到底、アクートは展開しない。パッサッジョ域で既に声が硬直し、いわゆる「我慢大会」です。

《ミックスボイス(ファルセット)》と唱えるサイトでは・・・

一聴瞭然・・・、アクートでは無くミックスボイスです!

両方に言えることは、結局《胸声の延長派》にしろ《ミックスボイス派》にしろ、声帯による声色の操作・・・、つまりアクートの声帯模写の域を出ません。

アクートとは、ジラーレしたポジションで声帯を固くキューゾ(閉じ)し、呼気を通過さ声帯を通過させた際の振動音・通過音です。

だから、ファルセットの高音域まで響きをもったアクートとなるのです!

金管楽器のハイノートと全く同じ原理です・・・

金管楽器のハイノートは・・・本人の努力のみならず、歯並び・アンブッシャー(唇を含む筋肉群)の諸条件が加味されて可能になります。つまり・・・習得できない奏者も多いのです。

アクートは金管楽器のハイノート以上に難しいと言えます。

なぜなら、原理は単純ですが、人は・・・声帯が「鳴る」前に、必ず「声で歌ってしまう!」・・・

アクートの難しさは正に・・・、ここなのです!


【K-メソッド】