サルバトーレ・フィスケッラ氏のマスタークラスの様子です・・・
未だ歌い始めて間もないのでしょうか・・・? アリアを聴くまでもなく、この生徒さんの歌い出しの“E luce vann le stelle・・・”の歌い出しの部分だけで、歌手の力量が分かってしまう・・・歌の怖さです!
マエストロのアドバイスを聴いていろいろと部分修正しようとしますが上手く行かない様です。耳から聞いて声真似して歌ってしまっています・・・
“E luce vann le stelle・・・” この歌い出しは声では無く、歌でもなく、あるのはドラマだけです。
ドラマは声真似では真似できないから上手く行かないのです、・・・・難しいのです。(実際にプロ歌手でもこの部分が様になる歌手は少ないように感じます)
後半のアクートの部分も・・ドラマが欠ける分、声による修正の域を出ません。
私的に言えば「声が喉から外せない状態、声と歌のベクトルがまだ同じ方向を向いている状態」です。
この「ドラマ」は、声の大きさ声色で誤魔化せるものではありません。
声楽の勉強は、声だけが先行する歌がどれほど軽薄な事か・・・身に染みてこそいろいろなものが見えてきます。アクートについても同じです。
私も含めて、歌手であり続ける限り「命題」です・・・
【アウレリアーノ・ペルティレ】 録音古いけど一押しです!