🌀「下痢」とは?東洋医学の視点から
こんにちは。
今日は「下痢」について、東洋医学の視点から分かりやすくお話しします。
✅ 下痢は「身体からのサイン」
東洋医学では、下痢は「脾(ひ)や腎の働きの低下」「外からの邪気(じゃき)」「飲食の不摂生」などが原因で、水分代謝の失調や気の流れの乱れが起こることで生じると考えます。
💡下痢の主な原因タイプ(東洋医学的分類)
①【脾虚型(ひきょがた)】
-
特徴:食後にすぐ下痢、軟便が続く、疲れやすい、顔色が悪い
-
原因:脾(消化吸収の働きをする)が弱くて、食べたものをうまく処理できない
-
対策:胃腸を温め、脾を補う
-
よく使うツボ:中脘、足三里、脾兪
②【寒湿型(かんしつがた)】
-
特徴:水っぽい下痢、腹部の冷え、手足の冷え、身体が重だるい
-
原因:冷たいものの食べすぎ、冷えによる消化力の低下
-
対策:身体を温めて湿気を追い出す
-
よく使うツボ:関元、神闕(お灸)、陰陵泉
③【湿熱型(しつねつがた)】
-
特徴:悪臭のある便、黄色く粘る、腹痛、口の渇き、尿が濃い
-
原因:脂っこいものや甘いもの、暴飲暴食で「湿熱」が腸にこもる
-
対策:熱と湿を取り除き、腸を整える
-
よく使うツボ:天枢、大腸兪、合谷
④【肝脾不和型(かんぴふわがた)】
-
特徴:ストレスで下痢、腹が張る、ゲップやため息が多い
-
原因:ストレスで肝の気が乱れ、脾がうまく働かなくなる
-
対策:気の流れを整えて、脾の働きを助ける
-
よく使うツボ:太衝、内関、足三里
⑤【腎陽虚型(じんようきょがた)】
-
特徴:早朝の下痢(五更泄瀉)、冷え、腰痛、精力減退
-
原因:年齢や慢性疲労で「腎の陽」が弱っている
-
対策:腎を温め、陽気を補う
-
よく使うツボ:命門、腎兪、関元
🌟経穴の位置説明(ツボの部位)
✅ 1. 【関元(かんげん)】
-
場所:おへそから指4本分(約3寸)下
-
部位:下腹部の正中線上
-
補足:元気を補い、冷えや泌尿・婦人科系の症状に使います
✅ 2. 【神闕(しんけつ)】
-
場所:おへその真ん中
-
部位:臍中央そのもの
-
補足:灸は直接せず、隔物灸や箱灸で使用されることが多いです
✅ 3. 【陰陵泉(いんりょうせん)】
-
場所:膝の内側、脛骨内側縁の下にあるくぼみ
-
部位:膝の内側の骨の出っ張りの下
-
補足:「水湿」をさばく代表的なツボ。むくみや下痢に使います
✅ 4. 【天枢(てんすう)】
-
場所:おへそから左右に指3本分(約2寸)外側
-
部位:腹部、臍の高さでやや外側
-
補足:大腸の働きを整え、便秘・下痢の両方に有効
✅ 5. 【大腸兪(だいちょうゆ)】
-
場所:第4腰椎棘突起の下から外側へ指2本分(約1.5寸)
-
部位:腰部、骨盤の高さあたりの背中
-
補足:大腸経に属し、腸の働きを整えるツボ
✅ 6. 【合谷(ごうこく)】
-
場所:手の甲、親指と人差し指の骨が交わる部分のくぼみ
-
部位:人差し指側の骨の際あたり
-
補足:万能ツボ。頭痛、便通、肩こりなどにも使われます
✅ 7. 【太衝(たいしょう)】
-
場所:足の甲、親指と人差し指の骨が交わるところの少し前のくぼみ
-
部位:足背部の骨の間
-
補足:肝のツボ。ストレスや気の滞りに効果的
✅ 8. 【内関(ないかん)】
-
場所:手首のしわから指3本分(約2寸)上、2本の腱の間
-
部位:前腕の内側中央
-
補足:乗り物酔い・胃の不調・精神安定などに使います
✅ 9. 【足三里(あしさんり)】
-
場所:膝のお皿の下の外側、指4本分(約3寸)下のくぼみ
-
部位:脛の外側、脛骨の前脛骨筋上
-
補足:胃腸の調整、体力増進、免疫アップなどに万能のツボ
✅ 10. 【命門(めいもん)】
-
場所:第2腰椎棘突起の下のくぼみ(背骨の真ん中)
-
部位:背骨の中央、へその真裏あたり
-
補足:「生命の門」とされ、腎陽を温める要穴です
✅ 11. 【腎兪(じんゆ)】
-
場所:第2腰椎棘突起の下から左右に指2本分(約1.5寸)外側
-
部位:腰の真ん中より少し下、両脇の筋肉上
-
補足:腎を補う代表的なツボで、疲労・腰痛・排尿異常に
-
🥣 生活で気をつけたいこと
-
冷たい飲食を避ける
-
過食・不規則な食事を控える
-
ストレスをためない
-
足腰を冷やさない(特にお腹・腰回り)
-
よく噛んで食べる
💬 まとめ
「下痢」といっても、東洋医学では体質や状況によっていろいろなタイプに分けて考えます。
単なるお腹の調子だけでなく、体全体のバランスの崩れを教えてくれているサインなんですね。
症状が長引くときや、体がだるかったり冷えたりするようなら、ぜひ一度ご相談くださいね。鍼やお灸で体質に合ったケアをしていきましょう。