頭痛の所見や病態把握 | ハグセラピー始めます。

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頭痛


原因

頭蓋の外での動脈拡張

頭蓋の中の組織の牽引や圧迫

頭蓋の中の血管の拡張や牽引

頭蓋の中の組織の炎症によって知覚神経が刺激されること

頭部頚部の骨格筋の持続的収縮

頭部のどこかに有害刺激がありその痛みが拡散すること


とありますがつまりこれらのことが知覚神経が分布するところでおきたときに頭痛がおこります。ただし頭部の痛みは必ずしも原因がある部位に痛みを感じるとは限りません。



ヽ((◎д◎ ))ゝ注意を要するもの


1 意識障害や片麻痺、言語障害などの神経症状や眼症状がある場合・・・・脳出血 緑内障などを疑う


2 頭痛が瞬時に突発して痛みの極限に達して持続する、あるいは痛みが進行性に増悪する・・・・脳出血 脳腫瘍


3 早朝に頭痛がつよくて嘔吐が頭痛の極限で発生して嘔吐後には軽快する・・・・脳圧亢進症状



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ヽ(*'0'*)ツ適応となるもの


・筋収縮性頭痛 

 

・片頭痛



筋収縮性


病態))頭蓋部 頸部筋の持続的的収縮によって頭痛が発生または精神的緊張で起こる緊張性頭痛


症状))非拍動性で持続性の慢性頭痛がある、しめつけられるような痛み 頭重感がある 肩や首のコリを伴うことが多い 悪心めまいなどもでることがある


所見))頭頸部 肩に硬結があることが多い。こめかみなど筋緊張を圧迫すると気持ちよくなることが多い


治療方針))筋の過緊張をゆるめ 局所の循環を改善し、頭痛の改善を図る。痛みの部位中心に頭部や頸部の筋緊張や圧痛、硬結などの反応が見られる部位に施術する。


アドバイス))こりは日常の積み重ねなので普段からストレッチやストレスをためないなどセルフケアをしてもらう。運動もしてもらうとよい。




処法例))天柱 風池 肩井 懸顱



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片頭痛

病態))頭蓋外血管の拡張により頭痛が生じるものが大多数。


症状))拍動性 反復性の慢性頭痛で多くは片側、両側も40%はある。疲労ストレスなどで誘発される。閃輝暗点は必須ではない。発作的に起きる、日常生活に支障が出るほどのひどい頭痛が定義にされている。


所見))頭痛発作の最中は顔面の紅潮や結膜の充血がみられることがある。後頭動脈、浅側頭動脈など血管上の圧痛があり、血管圧迫により一過性に頭痛が軽減あるいは消失する。

血管性でない頭痛は10~20%ある。


治療方針))自律神経系などを調整し、血管運動を安定させ頭痛の改善及び予防をはかる 頭蓋血管上の圧痛や頸肩部に筋緊張や硬結などの反応が見られる経穴や部位に施術


アドバイス))日ごろの緊張が強いと反動で起こしやすく普段あまり頑張り過ぎないようにすること 原因には肩こりストレス、睡眠不足も根底にあるので体の緊張をほぐして心もリラックスさせてあげましょう。

発作時には光や音に過敏になっているので暗い部屋で一眠りが一番。運動や入浴、マッサージは厳禁!!

患部を冷やすとそのときは楽になるけども温度差で悪化する可能性もあるのでお勧めしない。

普段から血管拡張作用のあるものは控えてもらう。

血管拡張作用があるものはアルコール。特に赤ワインにはチラミンという血管拡張作用をもつ物質が多い。ほかにもチーズやチョコにビールも多く含まれている。

鎮静剤は事前に飲む必要があり常時服用している人は次第に量や回数が多くなってしまう。これによって利きが悪くなるだけでなく鎮痛剤による頭痛も起こすようになってしまう。

まずつらいけども1,2週間薬を我慢してもらう。その後用法をまもって本当の兆候のときだけ服用してもらうようにしよう。




処方例))天柱 完骨 和髎 陽白


ポイント★

発作時には患部への強い刺激は禁物。悪化させてしまうので軽い少し鍼を当てる程度にしよう。そこに置鍼をすると楽になる。そのほか手足に血流を誘導させるような治療はOK。四総穴の列欠は偏頭痛に効果的とされている。

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適応。。か難しいが群発性頭痛



病態))発生機序は不明であるが頭蓋血管の拡張でおこる頭痛とされ、内頚動脈の無菌性炎症による血管拡張、浮腫、発痛物質説が有力


症状))ある期間毎日のように片目周辺に耐え難い激痛が起こる。念に1から2回の周期がありその間は毎日、一日に何度も頭痛が起きる。偏頭痛は両側が40%あるが群発性頭痛は厳密に片側で症状が出る。眼球をえぐられるという表現が多い


所見))悪心悪嘔吐は少ないが、眼窩を中心に側頭部や前額部にかけて眼球をえぐられるような痛みがあり自律神経症状(涙、鼻水、発汗、縮瞳など)が随伴する。



処方例))基本的には発作時にすることはできないので予防を行う。原因の60%は肩こりといわれているのでこりをとってあげよう。


アドバイス))発作時に酸素をたくさん吸うと楽になることがあるらしい。応急対策として深呼吸をさせるとか市販の酸素を吸うなどすると効果的。アルコールは禁止、群発期に発作時以外はOK。



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東洋医学的な考え

大きく外感と内感にわける。


外感性の頭痛

風寒湿熱などの外邪が侵入することによっておこる。


①風寒・・・寒邪が気血の運行を障害しておこる

②風熱・・・熱邪が気血を逆乱させておこる

③風湿・・・湿のために清陽が頭部に届かない


内感性の頭痛

脳は髄の海といわれているが主として肝腎に蔵されている精血と脾胃の運化による水穀の精微によって栄養されている。したがって内傷頭痛は脾肝腎三臓と密接な関係にあるとされる。


①肝陽の亢進・・・肝陽が亢進して頭部に影響する

②痰濁・・・痰濁のために清陽が頭部に届かない

③瘀血・・・外傷や久病により脈絡が阻滞すると起こる

④腎虚・・・髄海が空虚になると起こる

⑤気血両虚・・・気虚のために清陽が頭部に上らず血虚のために頭部を栄養できない



鑑別))外感性のものは急に発症して疼痛も激しく持続性があり、ほとんどが実証。

瘀血によるものは多くは刺痛、鋭痛、疼痛部位が一定していたり、頭部の外傷歴がある。

痰濁による頭痛は頭痛とともに頭がぼんやりし重だるさや悪心嘔吐を伴いやすい。


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虚証

病態))気虚のために清陽が頭部に上れない。また血虚のために頭部を栄養できないために頭痛が起きている。動くと気を消耗するので疲れると症状が増悪、脾気虚がベースにあるので倦怠感や食欲不振、無力感が伴いやすい。


症状))

頭痛(陰痛)疲れると増悪

舌質淡、舌苔白、脈細無力

随伴症状は倦怠感 無力感 心悸 食欲不振 


治療方針))気血を補い脈絡の通りをよくする。気血生成を促すために足の陽明、足の太陰に補法



処方例))百会 心兪 脾兪 足三里 三陰交



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実証


病態))痰濁があるため清陽が頭部にうまく到達しないと頭痛が起こる。この場合には脾の運化作用の低下による症状や痰濁の上逆による症状を伴いやすい。



症状))

前額部痛 頭がぼんやりする

舌苔白膩 脈滑

胸苦しい 胃の痞え 悪心嘔吐 泥便


治療方針))痰濁の除去 疎通 任脈と足の陽明経を瀉法


処方例))中脘 豊隆 合谷 百会 頭維