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原因 |
症状 |
予防 |
処置 |
気胸 |
前・側胸部 肩背部への深刺により胸膜腔内への空気侵入 |
①胸痛②チアノーゼ③刺激性咳④労作性呼吸困難 |
①刺入深度や方向②体格を考慮 |
①軽度では安静②医師に診せる |
折鍼 |
①低質な鍼の使用 銀鍼が多い ②鍼通電の直流電流 ③患者の不用意な体動 |
①体内を移動して内臓や脊柱管に迷入したり神経障害をおこしたりも |
①ディスポを使う ②曲がった針は使わない ③鍼体の4分の1は刺入しない |
①患者に体動を禁じる ②ピンセットで出す |
皮膚反応 |
①局所の炎症反応②粗暴な手技による内出血など③アレルギー |
抜鍼後に発赤、紅斑、皮膚膨隆 |
①後揉撚をしっかり②丁寧に③細い鍼をつかう |
①炎症であれば時間経過で解消②内出血は圧迫 |
出血・内出血 |
①外出血は皮膚の浅い面②内出血は内部組織の刺傷で |
①内出血ではあざになる |
①慎重に②細い鍼で③前後の揉撚を十分に |
①アルコール綿花での圧迫止血 |
抜鍼困難 |
①筋攣縮②過度の回旋③患者の体動 |
①刺入後に鍼がうごかせなくなる |
①丁寧に緊張させないで |
①リラックスさせる②一方向の回旋であるなら逆方向の回旋をしてみる③筋緊張の緩和をまつ④副刺激、示指打法、迎え鍼 |
脳貧血 |
①座位や立位②不健康患者 |
①脳小動脈の収縮で脳循環血液量が減する 悪心嘔吐顔面蒼白失神など |
①刺激量の加減②治療説明を十分にして不安を取り除く③なるべく寝かせる |
①患者を仰臥位にして頭部を低く安静②合谷 足三里に刺鍼(返し鍼) |
遺感覚 |
①不注意な手技②太い鍼③抜鍼後の痛み違和感 |
刺入時から抜鍼後に発生する痛みや違和感 |
①刺入技術の向上 |
①線維が緩むまで鍼を逆方向に回旋②抜鍼後に圧迫 |