特異性炎
増殖性炎症のひとつで肉芽腫性炎とも呼ぶ。慢性炎症
*結核や梅毒、ライ、サルコイドーシスを指す。
1 結核
結核菌の感染による特異性炎
ポイント
・1次と2次がある
・1次は乾酪化性の変化で主に滲出性の変化
・肺門部でリンパ節腫脹
・治癒すると石灰化を残し治る
・2次は免疫力がない場合肺尖部に病巣が
・中心壊死して空洞に
・血行性播種により全身の多くに結核結節が(粟粒結核症)
・冷膿瘍といって骨結核(腰椎カリエス)で骨組織が壊死に陥る
・狼瘡は皮膚の結核
・瘰癧は結核による頸部リンパ節の腫脹をいう
結核結節↓
キーワードは乾酪化巣 ラングハンス巨細胞 類上皮細胞
2 梅毒
トリポネーマ・パリダム(スピロヘータ)の感染
ポイント
(第一期) 硬結
(第二期) 梅毒疹(バラ)
(第三期) ゴム腫
梅毒結節
・中心部に壊死巣(ゴム腫)
3 らい
らい菌が皮膚や神経に病変を作る慢性炎症(ハンセン病)
ライ結節
らい腫(肉芽腫)が形成。中心壊死はなし
4 サルコイドーシス
結核に似るがより小型の肉芽腫を形成。中心に壊死臊はなし。リンパ節や肺などが侵される。
他
1 真菌症
肉芽腫を形成するものもあり
2 クローン病
非特異性慢性炎症性腸疾患(腸管の肉芽腫性炎)
3 猫ひかっき症
良性のリンパ節炎
特有の肉芽腫を形成