糸球体異変(@ ̄Д ̄@;)
病気を見ていく前にまず糸球体とはなんでしょう
一言でいうと糸球体は毛細血管の集まり。その構造はいたってシンプル。
複雑に絡まりあった糸球体は大循環によって体内を循環してきた血液成分や体内の老廃物、そして各器官で栄養成分が代謝された際に産まれる代謝産物をろ過します。
毎日大量の原尿と呼ばれる尿の元となる血液成分を濾過しております。
そして糸球体で濾過された血液はやがて空洞となっている「ボーマン嚢」との隙間に流れ出る構造となっております。
腎臓の最大の機能である老廃物の除去、排出を行う際の栄養成分の分類を行う重要な器官が糸球体なのですね。フィルターのような
尚、腎臓系の疾患は、この糸球体の働きが弱まってしまったり、機能が低下してしまった事が原因で発症する病気が多く、糸球体の働きは腎臓の中でとても重要な役割をもつ器官となります。
です。
ちなみに糸球体からでてボーマン嚢にいきますがボーマン嚢についてもおさらいです(°∀°)b
ボーマン嚢とは、糸球体を包み込むように覆っている組織です。
この糸球体を包み込むような形状を保っていることから糸球体包(しきゅうたいほう)とも呼ばれております。
尚、毛細血管が糸状に細かく絡み合いながら丸くなっている糸球体と、その糸球体を覆っているボーマン嚢を合わせて「腎小体」と呼びます。
※腎小体=糸球体+ボーマン嚢
ここで尿の流れについても見ときましょう
この糸球体から糸球体包(ボーマン嚢)へ流れ出てくる原尿成分はおよそ1日だけで150リットル以上にも及びます。
すごい量です。。けれどもほとんど99パーセント!は再吸収されます。そんなにトイレには行けませんよね(・∀・)
ボーマン嚢と糸球体で構成される腎小体には尿細管極と呼ばれる部分から「近位尿細管」に繋がっており、原尿の再吸収を行なう尿細管へ繋がります。
尿細管は近位尿細管、中間尿細管、遠位尿細管、集合管に分かれており各々がそれぞれの役割を果たすことで腎臓の重要な役割を担っているのです。
お仕事☆
近位尿細管 原尿に含まれている栄養素の大半を吸収する
中間尿細管 ヘンレループの下層構成・浸透圧の調整
遠位尿細管 塩分濃度の調整・浸透圧の調整
集合管 ホルモンの影響を受け細胞の透過性の調整、体内血液をアルカリ性・酸性に調整