ヤフコメでは現代的な意見で好意的に見られているが、
こんな話、昔から弱小の芸能事務所の解散合併ではよくあることである。
「会社たたむから」マツコ事務所がいきなりリストラの波紋
「レギュラー番組の突然の卒業や、“芸能界引退発言”などで、注目を集めているマツコ・デラックスさん(.......... ≪続きを読む≫
昔、ある弱小芸能事務所の社長との雑談で出た話を思い出した。
「昔は人を雇っていたが、動かない部下を食わせるために利益を上げるのがバカらしくなった」
そのため、社員を全員クビにし、社長一人だけの会社にしたとのことである。
イベントの企画制作もやっているが、都度、外部のPAオペレーターを使っている。
今回の記事では、 「新型コロナウイルスの影響で、タレントの仕事が激減し、経営が悪化している」「将来的には事務所をたたむことも考えている」ことから、社員を「業務委託」というフリーランス契約に切り替えた、とのことである。
記事中の件の社長の話
「私自身、10年後もいまのように元気に働いているかと問われれば自信がありません。それだけにスタッフたちにも私を頼るばかりではなく、自分で仕事を開拓していってほしい。それにタレントたちにも、“自分の今後”をどうするか考えながら、この不景気になった芸能界を歩んでいってもらいたいと思っています」
芸能界はカタギの世界の論理が通用しない世界だから、社員たちも今回の「ムチャぶり」は覚悟はしていただろう。
我々一般市民は、自営業やフリーターの論理で生きられないからサラリーマンをやっている。
近年はサラリーマンの自立がいろいろ言われているが、
一般市民の大部分を占める「凡人」が、自立の論理に耐えられるのか。