大手芸能プロと、ネットクリエイターマネジメント会社との提携である。
 

吉本興業とUUUMが資本業務提携吉本タレントのYouTubeサポートなどノウハウ共有へ
吉本興業とUUUMは28日、資本業務提携を締結するとともに、吉本興業に所属するタレントのYouT.......... ≪続きを読む≫

最近は、大手芸能プロもYouTuberやインフルエンサーらのマネジメントを行っている。

大手芸能プロが参入しているのは、将来の、新しいネットクリエイター文化への対応という戦略があるのだろう。

 

今回のニュースでは、「最近低迷しているUUUMは、いずれ吉本に呑み込まれる」といった意見が多い。

単純な提携ではなく「資本業務提携」なので、吉本がUUUMに出資し役員を送り込み、

そしていずれは吉本が出資比率を上げて吸収合併するのだろう。

吉本興業は、無数の売れない所属芸人をyoutube上に送り込むことができる。

また、映像コンテンツ創りでも、競争で鍛えられた実力と長年の蓄積が発揮される。

芸人マネジメントと映像制作の両方で究極のプロなのだから、指摘通り、将来は呑み込まれる。

 

しかし、今回のニュースはそれだけでは済まない影響が出ると思う。

ネットクリエイターの「将来キャリアチェンジ競争」が本格化すると予想したい。
 

かつてこのブログで、youtuberの将来性を指摘した記事を書いた。

ネット世界も所詮虚業であり、将来を考える必要があることは避けられない。

ネットはまだまだ二流

 

今は有名でも、 40代50代になると今の芸風と人気を続けられる可能性が狭まる。

ネット世界で有名でいてもいつかは頭打ちになる。

見せる側も見る側もトシをとり、生活パターンや嗜好が変わるからだ。

将来廃業してカタギの世界で生きるのならともかく、

虚業で生き残るためには、「ネット世界の有名人」から脱皮し、

一般のお茶の間で認知度を上げる必要がある。

そのためには芸能プロの力が必要にある。

魑魅魍魎のマスコミ界は一個人の力では渡り歩けない。

芸能プロの適切なマネジメントがあれば、

ひょっとしたら「文化人」とかの肩書がつくかもしれないし、

その先の可能性も開けるかもしれない。

いずれは、今の著名ネットクリエイターが、

「評論家」とか「ネクストメディアクリエイター」なんかの肩書に代わって

テレビや雑誌でお茶の間に親しまれる存在にキャリアチェンジするだろう。

 

今回の、吉本とUUUMの提携は、芸能プロのネットクリエイターマネジメントが

更に活発化する引き金になる。

そして、ネット界隈が信じてきた「自由」が終わり、
ネット文化が一般の芸能界に呑み込まれる始まりとなるだろう。