2017年のSPORTECに行ってきました。
年々、大きくなるコンベンション。20代から30代の頃に足繁くアメリカのIDEAに通ったことを思い出します。
数年前より介護リハとのコラボによって一段と大きな健康イベントコンベンションになったようです。「健康」が単にフィットネスだけでなく様々な領域からクローズアップされている証拠ですね。
今回は、私の視点で興味深かったブースを少しご紹介
全体を通して受けた印象が、「脳と身体」「視覚化」「遊び」「統合的」・・・そんなキーワードが見えてきます。大きなマシーンやトレーニング機器の見本市のような様相は、数年前から少なくなっています。
如何にして、健康に身体に興味を持ってもらうか?
筋肉へのアプローチの前に「脳」へのアプローチが重要のようです。
もうずいぶん昔、ウォータートレッドミルを、ある大学の実験室で見たことがありますが、商品化されて展示されていました。シャワー機能や入浴機能も兼ね備え、今時のタッチパネル式で操作が簡単になっています。
推進やジャグジーなどの機能を備え、当然足元のベルトのスピードも変えられるという・・・
どういった業種の方が展開されるのでしょうか?
リハ目的の施設、パーソナルトレーニング施設、VIPな方向けの施設、個人に自宅に・・・
どんな形であれ、水のもつ力を上手に引き出して、運動のきっかけ、継続になってもらえたらと思います。
たくさんの方が、熱心に見ていました。
水絡みが大好きなので、どうしてもこういった場所に足が向きます。
施設の広さや環境さえ許すのであれば、スポーツとフィットネスがもっと融合して、楽しみながらエクササイズしたいと思うのですが、現実のプール環境では、なかなか難しいところ・・・
もう、15年以上も前にドイツで初めて体験した「シュリゲンティシュ」がお目見えしていました。近年のスリングブームからとうとう・・・といった感じです。15年前にこれを学びたいと思って、ドイツにヨーロッパに通い出したことを思い出します。
パーソナルスタジオに入れられますね
今年は、ボルダリングのブースが多かった〜〜アジア圏(韓国、中国、台湾など)の企業の出店も目立ちましたが・・・遊び、スポーツから見える、「興味」「集中力」「達成感」といった、マインドに働きかけるツールやプログラムが多かったのも特徴です。
バランスをとりながら、手軽なマシーンを使いこなすのも現代らしい運動機能の獲得といったところかな?これで、お掃除ができたらもっと楽しいかも?(笑)
そして、トランポリンやファンクショナルトレーニングのブースは大盛り上がり。シンプルで少し強度の高い、それでいてみんなで盛り上がっていくようなプログラムには、たくさんの方が体験をしていました。
バーベルなどのウエイトを上げ下げするようなグループプログラムは、見られませんでした。確実にファンクショナル、それも動的トレーニングが圧倒的に多いのでした。
TVやマスコミでも注目を浴びる、3DのVRトレーニング。やっている人は、目の前で繰り広がる世界でトレーニングできますが、周りから見るとちょっと不思議な面白い感じがしますね。
こういった、コンピューターなどを使ったプログラムが本当に多いのも今時ですね。
そんな中で、実際に私が現場で使えるもの、現場に必要なアイデアは?と考えていくと、やはり簡単なツール、おもちゃや運動器具で代用できるものでかなりの運動や目的は、達成することができるなぁ〜と思ったのも事実。
目的がファンクショナル(機能性)としても、コンピューターを使うか?
大掛かりなマシーンを使うか?選択は自由です。
からだの学舎Re-fitにある数々のツールでまだまだたくさんのアプローチができることも確信しました。
でもその前に、もっともっと一般の方に興味をもっていただくことが大切ということも感じました。
新しいツールに興味を持ってもいいけど、そこから自分の体、自分自身への探求が深まっていかないと継続はないし、人との関わりが生まれないと社会としての健康も得られないということです。
運動指導者は、ツールが変わっても、新しいプログラムやマシーンが出ても「健康づくり」「運動」への「動機付け」「意欲の継続」「他者との関わり」を導いていくことが指導の本質であり、指導者として普遍なのだと思います。
それにしても、10年前から私が描いてきたフィットネスのイメージがだんだんリハフィットネス&スポーツフィットネスとして、目の前に繰り広げられた今回のSPORTECは、なかなか面白かったのでした。