2005年から6年間銀座の名店「ロオジエ」エグゼクティブシェフを務め、2008年から2010年の3年連続三ツ星を獲得したブルーノ・メナール氏が韓国の新聞のインタビューに答えている記事の内容が興味深い。
この方、2005年から2011年の6年間、銀座の名店「ロオジエ」エグゼクティブシェフを務め、2008年から2010年の3年連続三ツ星を獲得した名シェフ。在日のフランス人の舌をうならせたという伝説のシェフである。
その後、シンガポールでコンサルティング会社を経営。
最高級ホテル「シグニエル釜山(Lotte Hotel)」のビュッフェレストランと宴会メニューをコンサルティングするため訪韓した。
韓国は美食に国で、韓国料理とチーズ料理を融合させたグルメが次々と開発されてグルメ大国だと思っていましたが、「食文化は依然として閉鎖的であり、料理人として限界を感じる。高級フランス料理で欠かせない食材料のトリュフ、フォアグラ、カマンベールチーズなどが手に入らない」とのこと。
「「韓国料理のレベルは立派だが、海外文化にもっと開放的でなければこれ以上の発展は難しくなるだろう」と述べた。」とのこと。
「韓国ではフランス料理に必要な食材料を確保するのが難しい。ほとんどすべてを輸入に頼らなければいけない。このため日本やシンガポールで作った料理を韓国では再現できなかった。フレンチ料理が特別なのは、フランスの各地域でしか手に入らない食材料で作るからだ。フランス国内でもボルドーワインとブルゴーニュワインを区分するのは、それぞれのテロア(ワインが作られる自然環境)で異なる味のためだ。カマンベールチーズはカマンベール地方で、シャンパンはシャンパーニュ地方で作られる。」
食にこだわるフランス人シェフだからこそのコメント。
トリュフとフォアグラは日本も輸入ものに頼っていると思いますが、輸入によって手に入る。
カマンベールは北海道の生産者が頑張って質の高いチーズを作り上げているのでフランスと同じものではないにしてもかなりの品質のチーズが手に入る時代になった。
「創造力は古典(クラシック)を自由自在にコントロールできる時に発揮される。最近の若いシェフの中には3、4種類のレシピをマスターした後にすぐに創意的な段階に移るケースがあるが、それは可能なことではない。創造力の発揮は基礎を確実にした後に可能だ」
この言葉もとても感慨深い。
何故ならば、フランスのシェフの試験の内容が、古典的なフランス料理だからだ。
そこにこそ、創造的な発想の原点があるということなのですね。
