BTSがデビューしてから現在まで、さまざまな苦労があったと報じられていますが、私たちには見えないところで本当にたくさんの苦労があったと思います。その中でも、Hip Pop、ラッパーとしてとうなのかと当時の批判は相当なものだったようですね。

Jungkookが「ヒョンたちが苦しんでいるのに自分は何もできないのが本当に辛かった」と言ったのはこのことなのでしょうか。

 

テレビで自分たちへの批判について取り上げるくらいですから、見えないところではどれほどたくさんのひどい批判をうけてきたのか想像に難くないと言えるでしょう。

 

2014年に放送された番組でBTSを批判する人たちへRMははっきりと意見を述べています。

 

 

RMがBTSに入った理由は一つ。「多くの人に自分の音楽を聴いてほしい」と思ったから。

彼自身も自分のアーティストとしての才能をアイドルとしてどう表現するか苦悩する日々だった時、その思いを「Unpack your bags」で歌ったわけですね。

特に、昔一緒にやっていた仲間からの批判は相当なものだったようです。

 

「独眼ではアイドルの真実はわからない」byキムナムジュン

 

https://www.dailymotion.com/video/x7tjivt

 

 

 

彼に批判的な人たちは会社に所属するデメリットばかり強調されていましたが、会社に所属することでプロの方がバックアップしてくれるのでどんなことも可能になるというメリットがあることを知らないのですね。

当時はmfloやZeebraも制作に参加していたとか。一流の人たちとかかわることで、刺激を受け、成長し、また新たに自分たちの音楽を進化させることができる世界があるということを、アンダーしか知らない若者にはそういう世界があることすら想像できないのでしょう。

 

BTSの日本語の歌詞を担当しているKM-MAKITさんは「RMはアイドルではなく正真正銘のラッパーです。彼にはきちんと考えて、しっかりした自分の意見があります。歌詞も自分で書いていますし、自分自身を表現しています。それがHip Popだと思います。」

 

その通り!

 

また、BigHitがヒップホップから路線変更してもRMが残ったことについてもラッパーではないとか、Hip Hopではないなどの批判がありましたが、RMにはパンPDが「彼を絶対にデビューさせなければならない」と思わせるほどのすばらしい才能が16歳の時にすでに備わっていたことが、彼が本物であったという証拠ですね。

 

パンPDがイケメンでそれでいて音楽性のすばらしいロックバンドのデュランデュランの大ファンでした。おそらく、彼らのように本業もすばらしいけれどビジュアルもすばらしいバンドを作ろうとした結果がアイドル路線に切り替えたりゆうなのではないでしょうか。ずばりその読みが的中しましたね。

 

先日のFNN歌謡祭で披露したMic Dropは超絶かっこよかったですが、この曲はパンPDから自分たちを批判してきた人たちにたいする思いを曲にしてみてはと言われて作ったとRMがDNAのCome Back Showの中で言ってましたね。でも「もう怒りとかありませんが」と。

 

 

パンPDが彼らの音楽に彼ら自身の体験や思いを重ね合わせて制作するというラップの手法を取り入れてきたからこそBTS音楽が特別だと言えるでしょう。決して、会社の意向とか企画だけに頼るのではなく、表現の自由も独自性も守られた中で自分たちの音楽を作り上げていく。その表現の場がニッチな市場向けで自分の思いを一方通行で配信するのか、ファンが喜ぶ楽曲を提供するかの違いだと思います。

どちらが正しくて間違っているかではなありません。人気やステータス、お金に左右されることな独自の音楽を貫き通したならそれはそれでいいのではないでしょうか。

しかし、その結果は大きく違います。大統領からのメッセージ、国連でのスピーチ、WHOの事務局長からの感謝と祝辞、VMA4冠、ビルボード1位を獲得、そして10月にはBigHitが株式上場するにあたり、メンバー全員がビリオネアになる可能性もあるという事実。

お金や名誉があるから偉いわけではありませんが、「アイドル」と蔑まれても明るい道を歩むことを選択した結果、BTSにはこれほどの結果と栄誉を手にすることができたわけです。

 

信念をもって妥協しない音楽を発信し続けることも一つの生き方で、それで本人が満足ならそれでいいと思います。でも、人を批判することで鬱憤を晴らすような音楽ならば聴く手の市場はそれほど大きくないというのも現実です。

また、口からでる悪い言葉やその思いによって、自分自身が暗闇に引き込まれていくということもこの対照的な生き方をみて思いました

 

会社に入ることで個人では到底、手にできないような環境が与えられ、さらに飛躍することが可能になるということもあります。

そのためには多少の犠牲と多少の妥協が必要な時もあります。

Sugaはラッパーがバイトをしながら活動を続けている厳しい現状を知っていたからこそ、アイドル活動を通して自分のやりたい音楽追及し続けることができるという現実を受け入れたわけです。

 

来月、BTSはBigHitの株式上場に伴い一夜にして億万長者になることが約束されています。

そういう一つ一つの正しい選択が、今のBTSを作り上げているとも言えますね。