ついにBigHitエンターテイメントが今年末までに上場することが決まった。

このニュースで何が驚いたってパンPDの漢字の表記が「房時赫(パン・シヒョク)」だということ。パンは房なんですね。そこかいって突っ込まれそうですが..

 

BIGHITエンターテイメントが上場された場合の予想企業価値は少なく見積もっても「4兆ウォン(約4,000億円)に達する」と言われている。これは、韓国の芸能事務所「Big 3」3社、JYPエンター(8767億ウォン)とSMエンター(7702億ウォン)、YGエンター(5750億ウォン)の時価総額を合わせた額よりも大きな規模の上場社になるとのこと。文字通り韓国No.1の芸能事務所に躍り上がるわけである。

 

1)どこの市場に上場するのか。

記事では「コスピとコスダックのどちらの市場に進出するかは未定」とのこと。

 

2)いつ上場するのか

上場の時期も主幹事証券会社の選定後に決定する

 

3)いくら調達するのか

「今年後半の上場で1兆2000億ウォン(1,200億円)の調達を目指している」

 

4)持ち株

パンPDが43%

パンPDの従弟のパン・ジュンヒョクが25%

二人の株を合わせると持ち株比率は68%。いとこ同士でお互いの会社の株を持ち合っているので何かあっても代表権は奪われない。

 

 

上場に関する詳細はまだ決まっていないようだが、BigHitの収益の9割を占めるといわれるBTSの世界的な人気を考えると、投資家のみならず世界中のBTSファンがBigHit株を買う可能性もある。日経新聞でも国内外の投資家の関心を集めているという記事があった。

BTS商品の売り上げ世界1位のUAEやお金持ちの華僑の多いインドネシア、巨大マーケットの中国からの投資も考えられる。そうなれば、あっという間に株価は上がり、文字通り韓国NO.1の芸能事務所に、いえ、韓国を代表するグローバル企業にのし上がる可能性が高い。

 

 

 

 

BigHitの新社屋に移転する際、BigHitが自社ビルを建てずに賃貸でビルを1棟借りるのはどうなのか、という議論があった。これは、株式上場を想定しての措置。要するに建物などの資産に投資するとそれだけで莫大な金額になるため、それよりも会社の建物は「経費」となる賃貸にして、株式上場で得た資金は市場拡大のための資金にするほうが実績を残しやすいから。

 

パンPDをはじめBigHitの経営陣の手腕がそういうところにも見えている。

 

現在放送中のI-Landの建物もBTSが練習生時代には考えられないような豪華な設備を備えた建物だが、これからは次世代のグループを育てるための「先行投資」に上場して得た資金を活用し、さらに他社を圧倒するほどの企業に成長していくことだろう。

 

そして、ぜひ、上場の際にはBigHitをここまで成長させたBTSの功績を称え、メンバー全員に株を譲渡して欲しい。いや、パンPDならばそれくらいの懐の深さはみせてくれると信じている。