BTSの魅力を語っても語っても語りつくせないが、昨夜は後輩芸人、いや、後輩アイドルグループのオーディション番組に出演したBTS。デビュー7年で世界的に有名なアイドルグループに成長した彼らは、画面からもそのオーラが半端なかった。

 

まず、全員が入ってきたときの立ち姿の迫力。もちろん、走れバンタンや楽屋にいるとき違って、ちょっとよそ行きなBTSではあったが、それでも、入ってくるなりわしゃわしゃしている、メンバー以外にだれかほかにいるのか、と言いたくなるほどの騒々しさ。鉄板のBTS。入ってくる姿を映像で観ているのに、練習生たちは全員のけぞって驚いていた。

 

そして相変わらずの密着。冒頭でお祝いメッセージを語っている時に、グクはジンの肩に手を回していた。未だに所々でメンバー同士のこういうシーンが見られるのもBTSならでは。

アイランドのリビングルームに座った時も、ジン、グク、ナムジュンがスペースがあるのにも関わらずピッタリくっついて座っているのが印象的だった。ジンの右隣には一人分のスペースがあるのにも関わらず、3人は体が密着するほどの近さ。

 

そして、ホビのファッション。こんなファッション、芸能人でなければ絶対しない、というスタイル。でも、それがやけにかっこいい。さすがホビ。

 

そして、相変わらず床にひっくり返るジミン。ジミンの必殺技。Army瞬殺。

 

特に驚いたのがグクのことを練習生たちは「ジュングク先輩」と呼んでいたこと。あのマンネがである。

練習生のKと同じ22歳のグク。しかし、その成長ぶりはやはり目を見張るものがある。彼も7年前はI-Landの練習生と変わらない立場だったのかもしれない。しかし、今の彼には苦難を乗り越えて成長してきた自信がみなぎっている。何が感動したかって、グクがものすごく大人に成長していたこと。

グクは15歳で入所当時、歌ってと言われて泣いてしまったり、歌うまでに30分もかかるなど、内気な性格だったのに、自信を無くしているベトナム人の練習生、ハンビンにこんなアドバイスをしていた。

 

「このアイランドという番組に出て、どうして(自信を無くした)そんなこと考えるのかわからない。やれるときに飛びついて努力するのが必要だ。そうやることで自分が何かを見出して自分自身のことに気づければもっと成長していけると思う」。

 

また、I need youの歌い方についてのアドバイスにも歌のストーリーの解釈や背景を的確に伝えているグクの姿は誇らしかった。それだけBTSのメンバーは一つ一つの曲を作り上げるにあたって深く掘り下げ、自分のものにしていくための膨大な時間と労力を費やしてきた歴史があるからだろう。そして、ホソクのダンス指導。あまりにも素晴らしくてしばし見とれてしまった。

 

DNAの歌を披露したジミンとテテ。ちょっと照れているところがかわいい。ダンスはグク。本当に大人になったね、グク。Kやハンビンと年が変わらないのに、そこにいるグクはもうマンネじゃない、大人のグク。

 

3曲目はFake Love. 思ったよりも準備が大変だったことや、キーが高いので歌うのが大変だったとか。ジミンが振付のお手本を見せてくれたが、さすが、ハイレベル。果たして練習生たちはできるでしょうか。

 

ソン・ソンドゥク先生が意外と怖い、というのも新しい発見。というのは、BTSを指導している時や、インタビューの時のソンドゥク先生は比較的やさしめな感じだったが、今回、アイランドの練習生に対しては結構辛辣なものの言い方をしているのでびっくり。また、踊り方が「早い」と言っていたところを見て、やはり、ソンドゥク先生の振り付けのポイントは音を「後どり」することなんだとわかった。リーダーは日本人のタキ。日本はリズムを「早どり」することが多いため、ソンドゥク先生に「早い」と言われてしまったのかもしれない。BTSの振り付けを観ていると音楽のリズムと合ってるの?と思うことがあるが、それはリズムを「後どり」しているからである。

 

ナムジュンのデビュー半年前のことは、I-Landの翻訳、通訳とも日本語訳では伝わり切らなかったが、彼が合宿所を出て家に帰った(?)ことがあった。その時に、父親に「お前のいるところはあそこなんだ」と2時間半説得されて戻った、という話を披露していた。ナムジュンにもそんな時代があったのか。年齢もメンバーの中では真ん中。でも、リーダーという立場。会社で言えば中間管理職的な立場。会社からは怒られ、メンバーからはいろいろ不満をぶちまけられ...など様々な困難にぶち当たってここまで来たのだろう。グクが「ヒョン達が苦しんでいる姿を見て何もできなくてつらかった」と言っていたのはこのころのことなのだろうか。ナムジュンがいなければBTSはなかったわけで、ナムジュンのお父さんに感謝。

 

今回、初めてI-Landを観たが面白かった。

デビュー当時の環境は今のI-Landとは雲泥の差だが、BTSメンバーもこんな風にして鍛えられて這い上がってデビューしたんだと思うと考え深いものがある。