ある有名人が自身が書いた本の中でBTSという名前を挙げて書いた文章が話題になっている。

「BTSのように外国語をしっかり勉強していたら...ナンバーワンになっていたかも(要約)」発言。

 

それは同じ土俵で戦っている人が言う言葉であって、同じ土俵にも立っていないのに、BTSの名前を出して活字にしてはいけなくない?!世界レベルの人気の要因は語学ができる云々ではないから。それに、そもそもグループの成り立ちが違いすぎる。

 

BTSはもともとHip Pop系のグループ。自分たちで作詞作曲、プロデュースもする。周りの大人たちにお膳立てされて作られた操り人形のアイドルとは一線を画していることをまず抑えて欲しい。

 

日本のアイドルグループはビジュアルはそれなりにウケるかもしれない。化粧も濃くないし、整形なしでもそこそこのビジュアルは保っている。それが世界が求めるものと一致しているかというと決してそうではない。

日本のアイドルは世界に出ていくには身長が低すぎる。K-POPアイドルたちは170台後半から180㎝台が主流。パクヒョンシク(ZE:A)やミンホ(SHinee)のように185㎝のアイドルもいる。5人時代の東方神起も180㎝がほとんどだった。立ち姿だけでも勝負あり。

 

さらに、ダンスのレベルが比較にならないのは言うまでもない。

 

数週間前に日本のアイドルやアーティストが集合した歌番組があったが、日本を代表するダンスグループのメンバーがブクブクと太とり、切れのないパフォーマンスをだらだらと披露していた。プロならば自粛生活中であっても体系を維持して欲しい。何よりもパフォーマンスに気合が感じられなかった。そもそもそんな取るに足らないパフォーマンスにお金を払って応援しようと思うファンがいるのだろうか。

 

BTSが韓国にもたらした2019年の経済効果は約6,000億円とも言われている。国営航空会社の収益よりも稼いでいる。韓国を訪れる外国人の13人に1人はBTSファンだとか。そして、BTSの売り上げに最も貢献しているのは日本でも英語圏のアメリカやイギリスでもなく、アラブ首長国連邦だという。BTSはアラビア語は勉強していない。アラブ首長国連邦の売り上げは日本の4倍。BTSが学んでいる外国語で一番上手なのは日本語、次が英語。しかし、RM以外のメンバーの英語力はほぼ片言レベル。英語で歌う楽曲も多くない。それでも、これだけの人気と収益を得ているのは単に国が後押ししてるとか、外国語が話せるということではないということがわかるはず。

 

BTSはラップ、ダンス、ヴォーカル、ビジュアルそれぞれに秀でたメンバーがいて、それぞれがそれぞれを牽引し、切磋琢磨して化学反応を起こし、持っているポテンシャル以上の力を発揮してここまできたといことを忘れないで欲しい。その根底にあるのはメンバー同士の絆の深さと信頼関係である。彼ら一人一人の魅力はその内側から出てくるもの。決してレッスンを受けて時間をかけたから身につくものではない。7人が長い年月をかけて傷つきながらも支え合い共に様々な試練・苦難を乗り越えてきたからこそ得ることができた特別な関係。そんな彼らを彼らのファンは応援したいと思うのである。それは言葉を超えている。

 

某有名芸能事務所が社運をかけて作ったアイドルグループをアメリカで売り出した。ビジュアルもダンスも歌も語学も申し分のないレベル。しかし、売り上げはいまいち。それほどの実力があっても世界を席巻できるほど世の中は甘くない。

 

メンバーが辞める、または辞めされるとき、他のメンバーは「彼無しで何ができるか想像もできない」と言って事務所に掛け合ってくれる人がいただろうか。一人一人のメンバーが掛けがえのないメンバーで、お互いを必要としていて、決して書くことのできない唯一無二の存在であると認めあえる仲なのか。そこが高みを目指せるかどうかのスタートラインだと思う。だから、世界を目指すというのは語学云々ではないのだ。

 

そして、パンPDも振付師のソン・ソンドゥク先生も言っていたが、BTSの成功の秘訣は「誠実さ」にあるそれは、常にファンに向けられているし、ファンを喜ばせるために自分たちが何ができるのか日々真摯に取り組んでいる。また、関わる全ての人たちに全てに言えること。食堂のおばちゃんや住んでいる住民の方からも謙虚で礼儀正しいその人柄が賞賛されるに値する人柄だということ。

 

ハーバードビジネススクールがBTSの人気の秘密を解き明かしたいと思うほど、BTS人気は一言では語れない奥深さがある。