はじめに

こんにちは!学生団体Actryです!

みなさんは「猫の譲渡会」に行ったことはありますか?

猫を飼いたいな、という時に「里親として譲り受ける」ことを考える方も少なくないのではないでしょうか。

ですが、保護主さんがどんな経緯で、またどんな気持ちで活動をされているのか知る機会はあまりないかもしれません。

ということで今回は、猫の譲渡会に参加されている「保護主さん」にインタビューさせていただきました!

 

保護主さんプロフィール


保護主さん歴4年。
自宅を「こはるで園」と命名し、個人でゆったりのんびり猫の保護活動を行っています。
今は「預かりボランティア」※も合わせて行っています。

 

※保護した動物の新しい家族が決まるまで一時的に預かるボランティアです。

--保護活動をはじめたキッカケを教えてください!


4年前は在宅ワークをしていたのですが、ずっと家の中にこもりっきりなので、運動不足の解消にと住まいの近くにある川沿いの公園を毎朝ウォーキングする事をはじめたのです。その公園で何度か同じ猫ちゃんに会う様になりました。


その頃、我が家でも猫を飼っていましたので、その猫ちゃんが気にかかりウォーキング中に出逢うとご飯をあげる事をはじめました。
そんな事を毎日繰り返しているうちに、公園の猫ちゃんや他の餌やりさんとも顔見知りになりました。

 

公園には3匹の兄妹猫ちゃんが居て、ある日その3匹の兄妹猫の中のサビ猫ちゃんのお腹が日に日に大きくなっていきました。

その猫ちゃんはとても警戒心が強く、以前に何度か行われたTNR※の時にもなかなか捕まらず、避妊手術が出来ておらず...。

だから何度も身ごもっている事を知りそのサビ猫ちゃんとお腹の中の猫ちゃんを何とかしたい!と思ったのがこの活動を知り始めるキッカケとなりました。

 

※TNRについて

日本動物愛護協会「地域猫活動について」

https://jspca.or.jp/localcat02.html


--譲渡後の里親さんと連絡を取ることはありますか?


里親様と保護主はどちらが上とかどちらが偉いという考えは無く、等しく平等であり猫ちゃんを通して親戚の様な関係を続けるべきと考えています。ですので譲渡規約で定めている定期報告以外にも、マメに里親様ご家族とはご連絡を取り合っています。

連絡手段は主にLINEですが、緊急性の高い内容の時にはテレビ電話でお話ししたり、直接里親様のご自宅でお話を伺います。

また、里親様の中にはご家族に迎えた猫ちゃんの親兄妹の様子を気にかけて下さる事も多く、そんな里親様達がお互いに近況報告は直接コミュニケーションを取れる様にと(強制ではなく任意で)里親様のグループLINEも保護地域毎に設けています。

 

そこでは、猫ちゃんに関する事で相手を傷つける内容で無ければ自由に書き込める様にしておりますので、里親様同士楽しみながらコミュニケーションを取って下さっている様です。

 



--保護猫のお世話で気を付けていることや工夫していることはありますか?


譲渡会に参加出来る様になるまでにクリアしなくてはならない事は健康面、家慣れ、人慣れです。

==健康面==
保護してまず気にかける事は健康面です。保護するまでお外の厳しい環境の中で生き抜いてきた猫ちゃんはお腹に虫がいるかもしれません。病気を発症しているかもしれません。また、怪我をしているかもしれません。

 

健康な体を取り戻す事が重要なのでまずは、これらを優先して治療等を行います。食事も健康な体作りにはとても重要なので、先住の猫よりもその点は特に気にかけています。

 


==家慣れ==
お外で産まれて生活していた猫ちゃんはお家の中での生活音に慣れていない事も多く、それが原因で過剰なストレスやパニックを起こす子もいます。
ですのでテレビの音声であったり、掃除機や洗濯機の稼動音インターホンや水道の音は、保護猫の様子を見ながら毎日繰り返し聞かせる事で慣れてもらえる様にしています。


==人慣れ==
「母猫から、人間は危険な生き物だから心を許してはダメ!」と教えを受けている猫もいます。また、保護されるまでに人間に危害を加えられトラウマになっている猫も少なくありません。
ですので、健康面が改善してきたら「人は恐くない、安心して大丈夫なんだよ」と思ってもらえる様に愛情の掛け流しをします。威嚇したり攻撃して来る子に特に愛情を集中して注ぎます。

 

甘やかし過ぎなんじゃないの?って言うくらいに過剰に可愛がります。
そして、私たち保護主に心を開いた子には少しずつ私たち以外の人間にも慣れてもらえる様に、宅配の方や友人に会う等、機会を設けています。

 

おわりに

今回は保護主さんへのインタビュー記事をお届けしました。

 

このように保護主さんに愛されながら、保護猫たちは新しい家族を待ち続けています。

 

興味を持った方はぜひ譲渡会へ足を運んでみてはいかがでしょうか!


私たちも今回取材させていただいた保護主さんに負けないくらい、熱い想いをもってボランティアに臨みたいと思います!

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今後とも学生団体Actryをよろしくお願いします。