今回は腹痛、下痢のお話です
夏に向けて増えてくる食中毒にも関わりますが、今回は腹痛について少しお話したいと思います
腹痛は色々な原因があります
多いのは食べすぎ、飲み過ぎによるものですね
抗生物質などの服用で腸内環境が乱れての下痢
生理などのホルモンバランスの乱れによる下痢
過敏性腸症候群などの病気による下痢
食中毒による下痢
もありますね
腹痛、下痢のとき皆さんはお薬飲みますか
下痢止めや正露丸、整腸剤、痛み止めなどありますが注意していただきたいものがあります
食中毒のときに下痢止めを飲むことです
安易に飲むと酷くなります
食中毒の下痢は毒素を体が頑張って外に出そうとしている状態です
下痢止めを飲んでしまうと毒素を留めて治りが悪くなります
つらいですが、食中毒のときは水分補給をしっかりしてとにかく毒素を出すことです
食中毒のときは薬を飲む場合は整腸剤だけにして下さい
またよく間違われるのですが、腹痛にはロキソニンなどの痛み止めは効きません
お腹痛いから痛み止めほしいからこれでいいか
とロキソニンを持って来られる方いらっしゃいますが効きません
ロキソニンの薬の作用としては炎症を抑えて痛みを取るものになります
通常腹痛はお腹に炎症を起こして痛いわけではありません
逆に言うとロキソニンなどの痛み止めで効果がある場合は普通の腹痛ではなく体のどこかで炎症が起こっている可能性があるとも言えます
え生理痛にロキソニン効くけど…
そう、生理痛には効果あるんです
少し難しいお話になってしまいますが、生理の時にはプラスタグランジンというものが分泌されてこれが子宮を収縮させて痛みを起こします
ロキソニンはこのプラスタグランジンを作るのを抑える作用があるため生理痛に効果が出ます
お伝えしたかったのは
お腹痛い→痛み止め飲む
お腹痛い→下痢止め飲む
ではないということです
その腹痛の原因もしかしたらお腹ではなく胃が原因かもしれませんその場合痛み止めは逆効果です
腹痛の原因、食中毒かもしれません下痢止めで悪化します
これをお伝えしたかったのです
自己判断では難しいこともありますので医師、薬剤師にご相談下さい
次回食中毒についてもう少しお話したいと思います