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ホースセラピー、不登校・引きこもり・心の病の克服のきっかけに
馬とふれあうことで心を癒す「ホースセラピー」が受けられる全国初の専用牧場として大阪府枚方市にオープンした施設が、引きこもりや不登校の克服に存在感を増している。動物介在療法(アニマルセラピー)に使われる動物の中でも、馬には独特のぬくもりがあり、「心が軽くなった」「性格が明るくなった」との声が寄せられ、心の病から職場復帰を目指す人も。運営するNPOは「ここで自信を付けてもらえればうれしい」としている。
このNPOは「ホース・フレンズ事務局」。理事長の芦内裕実さん(51)が平成19年5月、枚方市内の市有地に「ホース・フレンズ枚方セラピー牧場」をオープンした。
セラピーには、不登校や引きこもりで悩む学生やフリーター、鬱病や不眠症など心の病を抱える社会人も多く通う。利用者は馬に乗るだけでなく、馬に触れたり、餌やりをしたりするほか、馬具の掃除などさまざまな活動を体験。セラピーを取り入れた就労支援も根付き始めている。
アニマルセラピーに利用される動物の中でも馬には独特のぬくもりがあるうえ、体が大きい馬を自分の意思に従わすことで自信回復に効果があるとされる。
また、大きな馬体を洗う重労働を通して、睡眠に必要な適度な疲労感が得られるとともに、馬も喜び人と馬との一体感も深まる。さらに、世話の方法を人に聞くことでコミュニケーションが生まれることも期待でき、孤独感を癒してくれるという。
もともとは趣味で乗馬をしていた芦内さんが12年、病気で長期休職を余儀なくされた際に、馬に触れることで自分の心が癒されることに気づいたのがきっかけ。「馬で社会を元気にしたいという思いがそのとき芽生えた」と話す。
だが、運営費の工面が思うようにできずに貯金が底をついた。人脈作りや事務作業に明け暮れ、体力的な限界を感じることもあったが、苦労した末に牧場の整備にこぎ着け、現在では利用者も増えている。
芦内理事長は「不登校や引きこもり、心の病を抱える人にぜひここで自信をつけてもらえればうれしい。牧場が、多くの人の居場所となり、帰ってくる場所になれば」と話している。
産経新聞より
http://sankei.jp.msn.com/life/news/111205/bdy11120514010001-n1.htm